隠岐の海、宇良の奇襲に動じず5勝「たまたま」

大相撲秋場所7日目 （ 2021年9月18日    両国国技館 ）

隠岐の海（奥）が押し倒しで宇良を破る
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　角界屈指の業師を落ち着いて料理した。36歳の隠岐の海は自分より身長が14センチ低い宇良の奇襲に動じず、手の内を見透かしたようなベテランの妙味が光った。初顔合わせで、出方をうかがうようにふわっと立った。懐に入られても慌てない。3連勝と調子を上げてきた宇良が居反りを仕掛けると左の差し手を抜き、ほとんど死に体となった相手を右手で押し倒した。

　大技が不発に終わった宇良は黒星が先行。リモート取材に応じなかったが、隠岐の海は終始冷静。「考えてどうこうなるものじゃない。勝負は分からないし、たまたま」と涼しい顔だった。今場所は東8枚目の位置だが、これで5勝2敗。後半は上位と対戦する可能性も出てきただけに、目が離せなくなった。