フェンシング五輪金の加納が決勝進出 意地の逆転劇「気持ちだけで進むことできた」

[ 2021年9月19日 05:30 ]

<第74回全日本フェンシング選手権>男子エペ準決勝、治療を受けながら試合を続行する加納(撮影・会津 智海)
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 フェンシング全日本選手権個人戦第3日が18日に東京・駒沢体育館で実施され、男子エペは東京五輪団体金メダルの加納虹輝(23=JAL)が決勝に進出した。決勝は新型コロナ感染拡大の影響で10月3日から11月6日に変更された。

 加納が「エペジーーン」の意地を見せた。準決勝は右足ふくらはぎと右手の指がつるアクシデントで一度中断しながらも、劣勢から逆転。「情けない試合になってしまったけど、気持ちだけで決勝に進むことができた」と胸をなで下ろした。

 日本勢初の金メダルを獲得した東京五輪後は、「エペジーーン」の団体チームの愛称も相まって「街を歩いているだけで話し掛けられた」と反響の大きさを実感。今大会は山田を含め五輪選手の敗退が相次いだ中、「プレッシャーは感じず、いつも通り戦うことを意識した」と気を吐いた。

 初の日本一を目指す決勝の相手は代表チームでともに汗を流す村上仁紀(30=あおぞら病院)。「弱点を探ろうと思う。絶対にタイトルを獲りたい」と力を込めた。

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2021年9月19日のニュース