スポーツクライミング4位の楢崎智亜「反省点たくさんある大会になってしまった」

[ 2021年8月5日 22:27 ]

東京五輪第14日 スポーツクライミング男子複合決勝 ( 2021年8月5日    青海アーバンスポーツパーク )

スポーツクライミング男子複合決勝に挑んだ楢崎智亜(AP)
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 東京五輪からの新競技スポーツクライミングの男子複合で楢崎智亜(25=TEAM au)が4位となり、惜しくもメダルに届かなかった。

 スピード、ボルダリング、リードの3種目で競われる同競技。「スピード、ボルダリングで1位を取れなかったのが痛かった」と振り返った。五輪初代王者を目指したがかなわず、「体自体は悪くなかったですが、気持ちの面が難しかった。チャンスが4年に1回。その難しさは感じた」と初めて味わう大舞台の厳しさを口にした。

 壁をスイスイと駆け上がる姿に「スパイダーマンみたい」とSNSなどではつぶやかれ、そのイケメンぶりも話題に。今大会を機に同競技を見て、スリリングな展開などに魅了される人も急増した。「速さ、うまさなどさまざまなものを競う。積み上げた選手の技、壁に挑む姿勢も見せていきたい」と、クライミングファンの魅力についてアピールすることも忘れなかった。

 ◆楢崎 智亜(ならさき・ともあ)1996年(平8)6月22日生まれ、栃木県出身の25歳。栃木県立宇都宮北高等学校卒。幼少時は体操をしていたが、小学5年でクライミングを始める。ボルダリングで16、19年にW杯年間王者と世界選手権で金メダルを獲得。19年世界選手権は五輪で実施される「複合」を制した。弟の明智も日本代表として活躍している。1メートル69、60キロ。

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2021年8月5日のニュース