卓球女子団体、銀メダル 最強のライバル中国の牙城崩せず0―3ストレート負け 中国は五輪4連覇

[ 2021年8月5日 21:32 ]

東京五輪第14日 卓球女子団体決勝 ( 2021年8月5日    東京体育館 )

女子団体決勝、第2試合目のシングルスでプレーする伊藤美誠(AP)
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 東京五輪の卓球女子団体決勝で伊藤美誠(20=スターツ)、石川佳純(28=全農)、平野美宇(21=日本生命)が臨む第2シードの日本は5日、第1シードで大会4連覇を狙う中国と対戦し0―3で敗れた。日本は最強のライバルの牙城を崩すことができず、悲願の金メダルを逃して銀メダルだったが、3大会連続のメダルを獲得した。

 ここまでハンガリー、台湾、香港と3試合連続3―0の完勝で決勝までやってきた日本。先陣を切ったのは決勝まで1ゲームも落としていない石川&平野ペア。世界ランク1位・陳夢(ちんむ)&同4位・王曼イク(おうばくいく)のペアに緩急を使った攻めで第1ゲームを11―9で奪った。しかし、第2ゲームを6―11で今大会初めてゲームカウントを落とすなど1―3で敗れた。

 第2試合は同3位・伊藤が登場。相手はシングルス準決勝で戦い敗れた同2位・孫穎莎(そんえいさ)。第1ゲームは序盤2―5とリードを許したが、怒とうの攻めで逆転に成功し8―6とリードを2点と広げた。しかし、そこから5連続ポイントを取られて8―11。第2ゲームも孫に攻め込まれ5―11と後がなくなった。第3ゲームは「みまパンチ」を決めるなど孫を圧倒し11―3で踏みとどまった。だが、第4ゲームはエッジボールが続くなど伊藤にとっては不運が重なり3―11。ゲームカウント1―3で敗れ、王手をかけられた。

 後がなくなった第3試合は平野が王曼イクと対戦。第1ゲーム、3―2でリードするも同点に追いつかれると相手にペースを握られて5―11。第2ゲーム、7―4のリードから逆転を許し、最後はバックハンドが台を越えて9―11。第3ゲームは序盤から攻め込まれて3―11のゲームカウント0―3で敗れた。日本は0―3のストレート負けを喫した。

 五輪で中国と対戦するのは12年ロンドン五輪決勝でストレート負け以来、2大会ぶりだったが雪辱とはならなかった。それでも日本は銀メダルで12年ロンドン五輪の銀メダル、16年リオ五輪の銅メダルに続く3大会連続のメダル獲得となった。

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