【羽生結弦、語るDOI編(2)】「必ず今シーズンで4回転半を決める強い意志はあります」

[ 2021年7月9日 22:03 ]

「ドリーム・オン・アイス2021」フィナーレの羽生結弦の演技(代表撮影)
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 フィギュアスケートのアイスショー「ドリーム・オン・アイス」が9日、横浜市のKOSE新横浜スケートセンターで行われ、男子で14年ソチ、18年平昌五輪連覇の羽生結弦(ANA)が6年ぶりに出演を果たし、「マスカレイド」を披露。新シーズンをスタートさせた。以下は、代表取材による一問一答。

 ――2季ぶりにGPシリーズ出場を決めた理由は。
 「試合の機会がないと、やはり4回転半決めても意味がないと思いますし。試合で決めたいなという気持ちが強くあって。その機会を少しでも持てたらいいなというふうに思い、グランプリシリーズに出場することを決めました」

 ――出場NHK杯、ロシア杯に決まった。
 「NHK杯が決まった段階で、必然的にロシアになるか、カナダになるか、中国になるか、みたいな感じがあったので。僕は世界選手権3位の人間なので、決定権は特になかったです」

 ――改めて北京五輪への思いは
 「平昌シーズンみたく、絶対に金メダル獲りたいという気持ちは特にありません。ただ、必ず今シーズンで4回転半を決めるんだという強い意志はあります。しっかりと、その意志を、決意を持って今シーズン挑みたいなと思っています」

 ――その先にあるものか。
 「道の中にあるのであれば。ただ、うーん。やはり先ほども言ったように平昌シーズンだったり、ソチだったり。そうった時みたいな熱量はないなというふうに自分の中では思っています」

 ――マスカレイドを演じた理由は
 「なかなかこのプログラムを演じられる機会がなかったですし。ただ、なんか、あの時とは違って、もっと大人になって、もっと表現したいものだったり、もっと客観的に感じてもらえるものがこの世の中だからこそ増えたんじゃないかなというふうに思い、自分の中で演じたいなというふうに思ってこのプログラムにさせていただきました」

 ――拠点は国内なのか。
 「まず、カナダにかえるためには大変な手続きがあるのと。可能か不可能か自分の中で確証はないので分からないんですけど、とりあえず、自分の中では昨シーズンの経験を踏まえて日本で1人で練習しても成長できるということを感じているので。今のところカナダに帰ることは考えていません。ただ、振付に関してリモートで、と考えてはいます」

 ――東京五輪が無観客開催となったが、どう感じているか。
 「僕は選手の立場なので。はっきり言ってしまえば、観客が…観客の方々が直接声援を送っていただけるとか、足を運んでいただけるとか。そういったことに声を上げることは僕はできないんじゃないかなと。ただ、選手の立場から言わせていただけるのであれば、オリンピックは選手にとっての夢の舞台であり、競技によっては最後の、一番ほしい夢の舞台だと思います。その舞台で一生懸命やることには変わりないと思いますし。なんか、こんな時だからこそ、僕らだったら演技って言っちゃうんですけど、こんな時だからこそのレースであったり、こんな時だからこその感動が生まれるのではないかなと思います」

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