サンズがホームで連勝 20本の3Pを成功 初のファイナル制覇まであと2勝

[ 2021年7月9日 12:37 ]

サンズを引っ張ったブッカー(左)とポール(AP)
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 今季のNBA王者を決める「ファイナル(FINALS)」の第2戦が8日、最高気温が44度にまで達したアリゾナ州フェニックスの「フェニックス・サンズ・アリーナ」に1万7000人のファンを集めて行われ、地元のサンズ(西地区全体2位)が118―108(前半56―45)でバックス(東地区全体3位)を下し、ホームでの2試合をいずれも白星で飾った。

 ファイナル3回目の出場で初優勝を狙うサンズは、東京五輪の米国代表メンバーに入っているデビン・ブッカー(24)が7本の3点シュートなどで31得点をたたき出し、NBA16季目で初めてファイナル出場を果たしたクリス・ポール(36)もターンオーバーを6回犯しながらも23得点と8アシスト。2018年のドラフトで全体トップに指名されたセンター、ディアンドレ・エイトン(22)が10得点と11リバウンドを稼げば、第1戦でフィールドゴール(FG)を8本すべて失敗していたジェイ・クラウダー(31)は11得点と10リバウンド、3季目の先発フォワード、ミカル・ブリッジズ(24)も27得点を記録するなど先発全員が2ケタ得点をマークした。

 サンズの3点シュートの成功率は6日の第1戦では32・4%(34本中11本)だったが、第2戦では50・0%(40本中20本)にまで上昇。今季の1試合平均の成功本数は13・1だったが第2戦では“7本増”となり、31本中9本の成功にとどまったバックスとは対照的なシューティングの精度だった。

 サンズは1976年のファイナル(対セルティクス=●●○○●●)と93年のファイナル(対ブルズ=●●○●○●)でともに2勝4敗で敗退。第1戦と第2戦を制したのはチーム史上これが初めてとなった。

 両チームは1968年のエクスパンション(球団拡張)で誕生したリーグの“同期生”で、バックスは1971年のファイナルでブレッツ(現ウィザーズ)を4勝0敗のスイープで制して初優勝。ファイナルはセルティクスに3勝4敗で敗れた1974年以来、47年ぶり3回目の出場となっていた。

 2018年と19年シーズンでMVPに輝いていたヤニス・アデトクンボ(26)はホークスとの東地区決勝第4戦で左膝を痛め、その後の2試合を欠場。ファイナル初戦で復帰して第1戦は20得点&17リバウンド、40分出場した第2戦でも第3Qでの20得点を含む今ポストシーズン自己最多の42得点と12リバウンドで2試合連続のダブルダブルを達成したが、成功率がレギュラーシーズンの68・5%から54・1%にまで低下していたフリースロー(FT)は今ポストシーズンでは自身最多となる18本を放ったものの7本を外した。最初のFT機会となった第1Q10分12秒での2本目はリングに当たらないエアボール。ラインには計9回立ったが、2本とも成功したのは第3Qの3回だけだった。

 東京五輪でサンズのブッカーとともに米国代表の一員となるドリュー・ホリデー(31)は17得点、クリス・ミドルトン(29)は11得点どまり。第3Q序盤で15点差をつけられながら第4Q中盤で一時5点差まで詰め寄ったが試合をひっくり返すことはできなかった。

 <第2戦のチーム成績>
 ▼FG成功率=サンズ(48・9%)バックス(45・2%)
 ▼3点シュート成功率=サンズ(50・0%、40本中20本)バックス(29・0%、31本中9本)
 ▼FT成功率=サンズ(85・7%)バックス(65・2%)
 ▼ベンチスコア=サンズ(16)バックス(23)
 ▼リバウンド総数=サンズ(43)バックス(46)
 ▼アシスト総数=サンズ(26)バックス(21)
 ▼スティール総数=サンズ(7)バックス(8)
 ▼ブロックショット総数=サンズ(2)バックス(7)
 ▼ペイント内得点=サンズ(28)バックス(54)
 ▼ターンオーバー回数=サンズ(13)バックス(9)
 ▼反則数=サンズ(19)バックス(17)

 <NBAファイナルの日程と結果>
 ▼第1戦(6日=フェニックス)〇サンズ118―105●バックス
 ▼第2戦(8日=フェニックス)〇サンズ116―108●バックス
 ▼第3戦(11日=ミルウォーキー)
 ▼第4戦(14日=ミルウォーキー)
 ▼第5戦(17日=フェニックス)
 ▼第6戦(17日=ミルウォーキー)
 ▼第7戦(20日=フェニックス)
 *日付は現地時間

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