桃田、金メッシュ髪にイメチェンで堂々の金宣言「今は覚悟を決めて、はっきりと言える」

[ 2021年7月9日 05:30 ]

オンライン取材に答える桃田賢斗(日本バドミントン協会提供)
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 東京五輪でメダルラッシュが期待されるバドミントン日本代表勢が8日、オンラインで取材に応じた。男子シングルス世界ランキング1位の桃田賢斗(26=NTT東日本)は、金メダルを意識して金色のメッシュを入れた髪形にイメージチェンジ。直前調整が順調であることもアピールし、改めて日本勢初のシングルスの頂点に立つ決意を示した。

 五輪の頂へ、心も髪形も整った。桃田は前髪の部分に金色のメッシュを入れたヘアスタイルで登場。「金メダルも意識しながら、自分の気分も明るくするためにイメージチェンジした」。24日から競技が始まる初舞台へ、既に戦闘モードだ。

 16年リオデジャネイロ五輪は違法賭博問題で出場を棒に振った。絶頂にいた昨年1月には交通事故に遭い、五輪も1年延期となった。「五輪は出られないんじゃないかと考えた」と吐露したが、夢の舞台が目前に迫る。「やっと出られるなという気持ちはもちろんある。前大会に出られなかった分、本当にサポートしていただいた。恩返しする気持ちを持ってプレーしたい」と心境を語った。

 今年に入ってからも新型コロナウイルス陽性や、3月の全英オープンでは準々決勝で敗退するなど苦難が続いた。世界屈指のトップランカーはプライドを捨て、自らを「チャレンジャー」と表現。国際大会が軒並み中止となった状況でも、極限の戦いをイメージした練習で感覚を研ぎ澄ませた。「感覚も良い」と好調で「苦しいことから逃げずに頑張ることができた分、自信を持ってできる」と言い切った。

 多くの困難を経て、同じ金メダルを期待された5年前と精神状態は全く違う。「あの時のメンタルでは“五輪で金メダルを狙いにいきます”とは言えなかった。今は自分の中で覚悟を決めて、はっきりと言える。自分と向き合って頑張ってきた証拠」。あとはコートで存分に暴れるだけだ。

 ≪準決勝で世界ランク2位と激突!五輪組み合わせ決定≫世界バドミントン連盟は8日、東京五輪の組み合わせ抽選会を英国で行った。男子シングルスの桃田は第1シードで1次リーグA組に入り順当に決勝トーナメントに進出した場合、メダルへの関門となる準決勝で同2位のアクセルセン(デンマーク)と激突となる。女子シングルスの奥原と山口はシードで逆山の1次リーグに振り分けられ、順当なら日本勢対決の再現は決勝となる。

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2021年7月9日のニュース