白鵬、盤石5連勝 今場所初めて前に出て勝ち「少しずつ良くなってきている」

[ 2021年7月9日 05:30 ]

大相撲名古屋場所5日目 ( 2021年7月8日    ドルフィンズアリーナ )

逸ノ城(左)を寄り切りで下した白鵬
Photo By 共同

 横綱・白鵬は前回の対戦で敗れた平幕・逸ノ城を寄り切って5連勝。進退を懸けた場所は日ごとに内容が良化し、不安を一掃している。綱獲りの大関・照ノ富士は北勝富士を小手投げで下し全勝を維持。玉鷲が初黒星を喫したため、トップは白鵬と照ノ富士の2人になった。1敗は関脇・御嶽海、平幕の豊昇龍、玉鷲、新入幕の一山本ら7人。

 危ない場面は一度だけ。先に左上手を取った逸ノ城の攻めに後退した時だった。しかし、44回の優勝を誇る白鵬の真骨頂はここからだ。左を素早く巻き替えてもろ差し。腰を振り右肘を張って相手の左上手を切ると、流れるように足を運んで頭をつけ寄り切った。

 前回の対戦(19年名古屋)で敗れた相手に力の差を見せ「安易に立って不利な体勢になったけど、何とかうまさでカバーした感じ」と涼しい顔。力士人生の正念場とみられた序盤を無傷で乗り切った。前に出て勝つのは今場所初。「少しずつ良くなってきている気がする」と泰然自若の雰囲気も戻ってきた。

 4日目の隆の勝戦のような際どい勝負はあったが、3月に手術した右膝に大きな影響を感じさせない。八角理事長(元横綱・北勝海)は「膝の不安というのは、本人はあまり気にしていないんじゃないかな」と評した。

 明るい兆しを示した白鵬は「一日一日精いっぱい頑張っています」と口元を引き締めた。注目を進退から照ノ富士との賜杯レースに移せるか。変わらない重圧と重責を背負って、中盤戦へと突入する。

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