小滝水音は雨で輝く!!黄金世代10人目Vへ首位と1打差2位発進

[ 2021年7月9日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ニッポンハム・レディース 第1日  ( 2021年7月8日    北海道 桂GC=6763ヤード、パー72 )

10番、ティーショットを放つ小滝(撮影・西尾 大助)
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 黄金世代の小滝水音(みお、静ヒルズCC)が6バーディー、2ボギーの68で回り、首位と1打差の2位と好発進した。7日に誕生日を迎えたばかりの23歳初戦で、世代10人目のツアー初優勝を狙う。単独首位には67をマークした堀琴音(25=ダイセル)。東京五輪代表の稲見萌寧(21=都築電気)は73で56位と出遅れた。

  超ワイドスタンスの特徴的なパッティングスタイルで、小滝が次々とチャンスを沈めていく。12番で7メートル、13番で3メートルを決めて連続バーディー。後半も勢いは止まらない。2番で5メートル、最終9番で再び7メートルをカップに流し込むと、思わず拳を握った。

 「最後のバーディーパットが大きい。ガッツポーズが小さく出ちゃいました(笑い)。思った以上にいいプレーができました」
 大雨で2日連続順延となった前週の資生堂レディース第1ラウンドに続く、2位の好スタート。この日も朝から雨が降り続いたが、「雨の日は自分に集中できるので嫌いじゃない」とプラスに作用した。今年8戦で予選落ち5度を数えるが、ここ2戦は連続でトップ15入り。「名字が小さい滝なので、水に癒やされる音のイメージ」が由来の「水音」という名前に表されるかのように、梅雨時季の大会で好成績を収めている。

 パットのスタンスは1Wを打つ時よりも広い。横峯さくらの1Wのワイドスタンスをまねたところから始まった特徴的なパットで変化があった。4月下旬にパターをテーラーメイドのスパイダーに変更。球の転がりが良くなり「ロングパットが入るようになって心に余裕が出た」。武器であるパットの復調で精神的ゆとりが生まれ、ショットも良くなる好循環となった。

 98年度生まれの黄金世代。次々と優勝を飾る同世代を横目に、小滝は一度もシードを獲得できていない。「普段は仲良いですけど、早く追いつきたいって思います。今年は優勝してシードを獲りたい」。これまでのツアー最高成績は3位。23歳初陣で世代10人目の初優勝をつかめるか。

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2021年7月9日のニュース