IOCバッハ会長の広島訪問「行かせちゃダメでしょ」組織委内部からも疑問の声

[ 2021年7月9日 12:17 ]

IOCのバッハ会長(AP)
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 国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が16日に広島市を訪れる方向で調整されていることに関し、東京五輪・パラリンピック組織委員会の内部でも疑問の声が上がっている。12日~8月22日に東京都に4度目の緊急事態宣言が発令されることもあり、関係者は「行かせちゃダメでしょ」と語気を強めた。

 8日に羽田空港着の航空機で来日したバッハ会長は同日夜の政府、東京都、組織委員会、IOC、国際パラリンピック委員会(IPC)による5者協議にホテルからリモートで参加。「日本に来ましたよ!」と上機嫌。同日には東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県は無観客での開催が決定した。

 9日から3日間の隔離生活に入るバッハ会長は、広島の聖火リレーに合わせて5月に来日する予定だったが、東京などに緊急事態宣言されたため見送った過去がある。

 被爆地である広島を訪問予定の16日には、国連総会が採択した五輪休戦の期間がスタート。5月に緊急事態宣言下での五輪開催が可能かと問われ「間違いなくイエスだ」と話したIOCのジョン・コーツ副会長も、同日に被爆地の長崎市を訪問する方向で調整されている。

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2021年7月9日のニュース