19年W杯戦士ヴァル「3番で出たい」スタメン獲得へ意欲 ラグビー日本代表合宿

[ 2021年6月1日 15:11 ]

5月30日に報道公開された練習で、スクラム練習の合間に指示を聞くヴァル・アサエリ愛(中央)
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 大分県別府市で合宿を行っているラグビー日本代表プロップのヴァル・アサエリ愛(32=パナソニック)が1日、オンラインで取材に応じ、3番獲得へ「スタートで出たいです。3番で出たい」と強い決意を表明した。

 トンガ出身のヴァルは元々FW第3列の選手だったが、パナソニック入り後の15年にプロップへ転向。転向後2年で初めて代表に選出され、19年W杯にも出場したが、先発したのは開幕ロシア戦1試合に留まった。W杯の経験や、先発を獲得できなかった悔しさが23年を目指す原動力となっているようで、「スタメンで出たい。(W杯では)前よりもいい結果を出したい」と繰り返した。

 パナソニックの一員として5度目のリーグ制覇を果たしたトップリーグのシーズン中には、個人としてもレベルアップを図るため、「バランスやコア、背中、首のトレーニングをほぼ毎週やった。(スクラムの)姿勢は前よりも良くなった」と語った。その他にも「ボールキャリーとディフェンス、あとはブレークダウン。3つを頑張りたい」。今代表の右プロップは具智元(前ホンダ)、垣永真之介(サントリー)を含め3人。当座の目標は、12日の日本代表―サンウルブズ戦(静岡・エコパスタジアム)で代表側の3番を獲得することになる。

 特技は散髪で、19年のW杯期間中には“理容師”としても活躍。「来週に何人かの髪を切る。今、頼まれているのは田村とレメキ」と話しニッコリ。グラウンド外ではハサミを手に活躍を続ける。

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2021年6月1日のニュース