3人制バスケ日本女子が五輪切符! 残り約7秒で追いつき延長戦制した 3位決定戦

[ 2021年6月1日 05:30 ]

バスケットボール3人制五輪予選最終日 ( 2021年5月30日    オーストリア・グラーツ )

3位決定戦でスペインに勝利し、東京五輪の出場権を獲得し喜びを爆発させる日本女子の(右上から時計回りに)篠崎、西岡、馬瓜ス、山本(国際バスケットボール連盟提供)
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 東京五輪で採用された新種目で、女子の日本が五輪出場権を獲得した。準決勝でフランスに14―15で敗れたが、今予選での最後の切符を懸けた3位決定戦でスペインを延長の末に20―18で下した。馬瓜ステファニー(22=トヨタ自動車)が大会MVPに選ばれた。開催国枠で既に出場を決めている男子とともに五輪に臨む。

 土壇場で追いつき、延長戦を制した劇的な勝利。東京切符をつかんだ選手たちは喜びを爆発させ、涙も見せた。目元を拭った馬瓜スは、「鳥肌が立つくらいに信じられない。途中、心が折れそうになった時もあったけれど、みんなで声を掛け合って最後に勝てた。言葉では表せないくらいうれしい」と気持ちを表現した。

 3位決定戦の残り1分すぎ、14―18とスペインに4点のリードを許した。だが、必死の追い上げを見せ、残り約7秒で篠崎が中央を突破し、18―18の同点に追いついた。2点先取の延長戦では山本のフリースローで1点を先行し、最後は馬瓜スが相手と競り合って倒れ込みながらシュートを沈めた。

 東京五輪の団体球技の中で唯一、開催国枠が与えられなかったバスケ3人制の女子だが、1年延期された予選で目標を達成した。篠崎は「取り組んでいかなければならないことは山積みですが、これから改善し、五輪では金メダルを目指したい」と本番を見据えた。

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