サントリー快勝 パナソニックとの決勝は“矛と盾”の対決に ラグビートップリーグ

[ 2021年5月16日 22:23 ]

ラグビー日本選手権兼トップリーグ・プレーオフトーナメント準決勝   サントリー26―9クボタ ( 2021年5月16日    大阪・花園ラグビー場 )

決勝進出を決め、抱き合って喜ぶバレット(右から2人目)らサントリーフィフティーン(撮影・北條 貴史)
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 3季ぶり6度目のリーグ制覇を目指すレッドカンファレンス1位のサントリーが、同3位のクボタを26―9で下し、今月23日の決勝(東京・秩父宮ラグビー場)進出を決めた。決勝ではホワイトカンファレンス1位のパナソニックと現行制度最後のトップリーグ(TL)王座を争う。

 リーグで唯一、開幕から連勝が続くサントリーが、勢いに乗るクボタを相手に試合巧者ぶりを見せつけた。キックを多用して相手の体力を削ぐとともにプレッシャーを掛け、敵陣でペナルティーを得てはショットを選択。SOバレットは前後半計6PGを決めるとともに、前半20分には来日後初のドロップゴール(DG)を決めて21得点を稼ぎ出した。

 リーグ戦(7試合)では2位のパナソニックを100点以上も引き離す通算420得点。自陣からでもボールを保持して攻めるアグレッシブアタッキングラグビーを是とするが、負けたら終わりのプレーオフで、変幻自在のプレースタイルを披露した。CTB中村亮主将も「クボタはディフェンスがいいチームで、簡単にはゲインできない。蹴ってアンストラクチャーにして、自分たちのゲームにしようと話してた」とプランを明かした。

 ラスト20分間はゴール前まで攻め込まれたが、組織化されたディフェンスと個々のタックルスキルで、トライを許さなかった。準々決勝が中止となり、3週間ぶりの試合となったが集中力は最後まで途切れず。ミルトン・ヘイグ監督は「(準決勝まで)時間があったので、しっかり1対1のタックル練習のフォーカスしてきた。特に主将がしっかりディフェンスを引っ張り、1対1でも負けないディフェンスができた」と会見で隣に並んだ中村亮を称えた。

 鳴り物入りで今季サントリー入りし、期待通りの活躍を続けるバレットも「非常にタフな試合になると想定していたし、チャンスをしっかり得点につなげないといけないと思っていた。次の週に進めて凄くうれしい」と微笑んだ。決勝相手のパナソニックは、リーグ戦で全チーム最少の76失点。“矛と盾”の最終決戦へ、中村亮は「サントリーが積み上げてきた物を出せるように準備したい」と話した。

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