おおきにエヴェッサ 川崎に敗れ終戦も、収穫一杯の一年 竹野AC「素晴らしいシーズンだった」

[ 2021年5月16日 19:26 ]

B1リーグチャンピオンシップ準々決勝GAME2   大阪73ー84川崎 ( 2021年5月16日    おおきにアリーナ舞洲 )

試合が終わりリモート応援してくれたファンに向けて礼をする大阪エヴェッサの選手たち
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 失うものは何もない。そんな大阪エヴェッサの選手たちの気迫が前半は全面に出ていた。

 負けるとチャンピオンシップ(CS)敗退が決まる崖っぷちの一戦。川崎とはシーズン序盤に対戦し2敗を喫したが、当時は合流していなかった外国人選手もいた。それでも、最近5シーズンの通算対戦成績は1勝7敗。その1勝も2016―17シーズンまでさかのぼる。ただ、データ上の劣勢を感じさせない試合展開となった。

 「勝ちたかったが、今季は素晴らしいシーズンだったと思う、いろいろなことがありましたが、大きな大きな経験ができた」

 シーズン途中にヘッドコーチ代行も務めた竹野明倫アシスタントコーチは、CS敗退の悔しさをこらえ、初のCS進出を果たした選手の戦いぶりには最大級の賛辞を送った。

 前半は44―38と6点リード。15日のGAME1で封じられていた速攻から得点を重ねた。リバウンドもゴール下を固めて高さを誇る川崎に対抗した。しかし、第3Qに逆転を許すと、そのまま押し切られてしまった。

 今季加入したディージェイ・ニュービルがチーム最多の26得点を挙げ、シーズン後半に頭角を現してきたルーキーの角野亮伍も再三好プレーを見せた。ニュービルは「このチームで戦う最後の試合になるかもしれないという気持ちで最高のプレーを心がけていた」と試合を振り返り、Bリーグでの1年目を「楽しめた」と話した。

 レギュラーシーズンの最後の最後までし烈を極めた西地区の2位を勝ち取って得たホーム開催。非常事態宣言の延長でリモート試合となり、ファンの声援を直接浴びることはできなくなった。しかし、初めて駒を進めたCSの舞台で少なからず収穫はあった。

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2021年5月16日のニュース