十両V争いトップ、宇良「びっくり」16日に4年ぶり幕内土俵 魁聖と対戦へ

[ 2021年5月16日 05:30 ]

大相撲夏場所7日目 ( 2021年5月15日    両国国技館 )

琴勝峰(左)を肩透かしで破る宇良(撮影・久冨木 修)
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 十両・宇良が琴勝峰を肩透かしで下し、1敗を守って旭大星との優勝争いのトップに並んだ。両膝のケガによる2度の長期休場を経て一昨年九州場所、序二段で復帰し番付を上げてきた。16日の中日には、4年ぶりに幕内の土俵に登場し、魁聖と対戦する。幕内では全勝の大関・照ノ富士を貴景勝が1人、1敗で追う展開になった。

 業師が中入り後の土俵に帰ってくる。宇良は取組前、西の支度部屋で配布された16日の中日の対戦表を見て驚いた。

 「びっくりした。思わず声が出ました」

 対戦相手は東前頭15枚目の魁聖。幕内での取組は17年秋場所、2日目の貴景勝戦以来4年ぶりとなる。宇良の番付は再入幕目前の西十両2枚目。勝ち星が伸びた終盤戦なら容易に想像できたが中日はさすがに想定外だった。

 ただ、相撲内容は取組を決めた審判部の期待に応えるものだ。技の切れは抜群で、1メートル90の琴勝峰を肩透かしで横転させた。「体が勝手に動いた。ちょっと前まで(琴勝峰は)前頭3枚目だった。そういう意味では少し自信になった」と将来有望な21歳を下しての3連勝で手応えも得た。「(自分は)まだ十両。思い切り、勝負できれば」。今度は190キロの巨漢力士に無欲で挑戦する。

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