パラ代表・唐沢 世界新で男子5000M制す「去年から狙っていた」

[ 2021年5月16日 10:48 ]

陸上 東日本実業団選手権最終日 ( 2021年5月16日    熊谷スポーツ文化公園陸上競技場 )

男子5000メートル(視覚障がいT11)で世界記録を樹立した唐沢(中央)
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 男子5000メートル(視覚障害T11)は東京パラリンピック代表に内定している唐沢剣也(26=群馬県社会福祉事業団)が15分9秒94の世界新記録を樹立して優勝した。東京パラまで100日前となった節目のレースで最高の結果を出し「ほかの選手にプレッシャーを与えられたのは大きい」と胸を張った。

 日本記録保持者の和田伸也(43=長瀬産業)と終盤まで競り合いを演じたが、残り2周で唐沢がロングスパート。「(世界記録は)去年から狙っていた。ロングスパートは冬季練習の走り込みが成果につながった」と振り返った。

 唐沢は小学4年時に網膜はく離で失明。盲学校卒業後の16年から本格的に陸上に取り組んだ。今年4月から同じ群馬を拠点にする実業団の強豪、スバルの練習に週1回参加するなどして強度の高い練習に取り組んでいる。東京大会に向けて7月に北海道で行われる記録会を転戦して最後の仕上げをするつもりだ。唐沢は「本番ではタイムじゃなくて順位を狙いたい」と金メダルに意欲を見せた。

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2021年5月16日のニュース