松山 滑り込み決勝R、マスターズVからオフ挟み復帰戦で「ミス許せなくなってきた」逆襲へ

[ 2021年5月16日 02:00 ]

米男子ゴルフツアー AT&Tバイロン・ネルソン第2日 ( 2021年5月14日    テキサス州 TPCクレイグランチ=7468ヤード、パー72 )

15番、ラインを読む松山(AP)
Photo By AP

 54位から出た松山英樹(29=LEXUS)は5バーディー、3ボギーの70で回り、71の小平智(31=Admiral)とともに通算6アンダー、138の53位で決勝ラウンドへ進んだ。62をマークしたサム・バーンズ(24=米国)が17アンダーで単独首位に立った。

 強い風が吹く難しいコンディションの中、スコアを2つ伸ばして予選通過圏内に滑り込んだ松山は「少し風が強かったので、タフだった」と振り返った。

 修正力が光った。前半はアイアンが左に引っかかる傾向が見られた。出だしの10番で2打目を左のラフに入れてアプローチを寄せきれずボギー発進。連続バーディーを奪い波に乗るかと思われた直後の13番ではグリーン左奥のバンカーに打ち込みボギー。16番でもグリーン左に外してスコアを落とした。

 しかし後半はショットの精度が高まりピンに絡む回数が増えた。1番は4メートル、2番は3メートル、3番は2・5メートルへ。パットがカップに嫌われて、なかなかバーディーにはつながらなかったが「後半はショットが安定したので、チャンスを多くつくることはできた」。

 ティーショットの安定感も心強い。この日は14ホール中13ホールでフェアウエーを捉えた。2日間のフェアウエーキープ率は85・71%で7位、パーオン率は80・56%で11位。パーオン時の平均パット1・690で65位とグリーン上に課題を残すものの、ショットの数値はハイレベルだ。

 メジャー初優勝を飾ったマスターズ後、約4週間のオフを挟んで臨んだ復帰戦。「練習し始めて短期間でよくこのスコアで回れたなというのはある」と自画自賛する一方で「ショートゲームのミスやパットのミスがだんだん許せなくなってきた」と闘争心に火が付いた。「バーディーをたくさん取るだけ。あとはパットが入ってくれれば」と決勝ラウンドでの追い上げを期した。

続きを表示

2021年5月16日のニュース