砂村光信氏 パナソニック、メンバー固定しないことがチームプレーに集中できる要因

[ 2021年5月16日 05:30 ]

ラグビートップリーグ プレーオフT準決勝   パナソニック48-21トヨタ自動車 ( 2021年5月15日    花園 )

<パナソニック・トヨタ自動車>途中出場のパナソニック・堀江(撮影・成瀬 徹)
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 【砂村光信 視点】パナソニックは前半にラインアウトで失敗が続くと、早々と投入役のフッカーを堀江に代えて立て直した。密集戦に欠かせないロックのヒーナンも前半だけで下げ、代わりに入った21歳の福井が大活躍した。今季出番の少なかった梶もWTBで先発し、継続プレーで持ち味を発揮した。FWガンターやWTB竹山を欠いていたが、誰が出ても遜色ないプレーが期待できるから早めの交代も可能だ。

 ロビー・ディーンズ監督は外国出身選手を目いっぱい使うことはなく、日本人選手をなるべく起用する方針を貫いている。その方がチームは活性化するという考え方でまずは外国出身選手を起用する他チームと異なる。メンバーを完全に固定せずに「ONE TEAM」として戦う姿勢を明確にしていることが、展開にかかわらずチームプレーに集中できる要因だろう。接戦でDGを決める判断や能力を持ちながら、チーム重視の安定感あるプレーに徹しているSO松田がいい例ではないだろうか。(元U―23日本代表監督)

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2021年5月16日のニュース