トライアスロン・小田倉「無我夢中」16位で五輪男子代表最有力、得意ランで挽回

[ 2021年5月16日 05:30 ]

力走を見せる小田倉真(撮影・小海途 良幹)
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 トライアスロンの世界シリーズ横浜大会が15日、山下公園周辺特設コースで行われた。男子は小田倉真(27=三井住友海上)が1時間44分21秒で16位に入り、日本連合が定めた選考基準16位以内をクリアして東京五輪代表最有力となった。日本は開催国として個人では男女各2枠の出場権を持ち、6月下旬に代表が決まる見込み。4月のアジア選手権覇者のニナー賢治(27=NTT東日本・NTT西日本)は40位だった。女子は高橋侑子(29=富士通)が21位で日本勢最高となり、代表に前進した。

 死力を尽くした小田倉はゴール後、喜ぶ余裕もなかった。「フラフラになるくらいキツくて力が残っていなかった」。今大会を「ラストチャンス」と位置付けて結果を残し、「本当に16位に入ったのかという感じで、正直まだ実感はないです」と小さく笑った。

 スイムで27位と出遅れたもののバイクで粘り、得意のランで挽回した。高地トレーニングで鍛えたスピードと持久力を発揮し「無我夢中で一人一人をかわしていくことを考えた」と力走。これまでニナーや古谷純平(29=三井住友海上)ら実力者の陰に隠れていた伏兵は「今日のレースを自信にしたい」としつつ、「本番を考えるとスイムで遅れては勝負させてもらえない。また修正して頑張っていきたい」と気持ちを引き締めた。

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2021年5月16日のニュース