東芝リーチ 震災10年の釜石での試合で快勝「釜石でもう1回代表戦を」

[ 2021年3月6日 17:13 ]

ラグビートップリーグ第3節   東芝(勝ち点6) 58―7 三菱重工相模原(勝ち点4) ( 2021年3月6日    釜石鵜住居復興スタジアム )

<三菱重工・東芝>前半、東芝のリーチ・マイケル(右)は三菱重工のトーマス優デーリックデニイのタックルをかわし猛ダッシュ (撮影・西川祐介)
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 東日本大震災から10年を迎える被災地・釜石で初めて開催されたトップリーグで、東芝が今季初勝利(2敗)を挙げた。激しく前へ出るタックルでターンオーバーを連発。スクラムなどのセットプレーやブレークダウン(タックル後のボール争奪戦)でも優位に立ち、トップリーグ初先発のSH高橋昂平(24)が自陣ゴール前から約90メートルの独走トライを決めるなど、前戦から入れ替えたメンバーも躍動した。

 トッド・ブラッカダー・ヘッドコーチは「やろうとしたことが試合で表現できた。規律の部分が課題だが、80分プレーを続けられたのが一番うれしい」と満足そう。東日本大震災から10年を迎える被災地・釜石での試合について「こちらに来られて凄く光栄。この地域の皆さんにとって、(10年の節目は)凄く大事なことと理解している」と話し、現地の受け入れ態勢を含めて「みなさんのサポートに改めて感謝したい」と語った。

 ゲーム主将を務めた日本代表主将のフランカー、リーチ・マイケルも「震災から10年経って、釜石で、釜石のファンの前でプレーできたことがうれしい」とコメント。釜石での試合は19年W杯直前の7月、パシフィック・ネーションズ杯の日本―フィジー戦以来。「釜石のラグビーファンに東芝らしい試合を見せたいと思っていた。釜石は凄く歴史のある地域で、ラグビーの歴史もある。年間を通してもっとラグビーの試合ができるようになってほしいし、代表戦ももう1回できるようになれば」と希望した。

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2021年3月6日のニュース