サントリー梶村 新境地の足技でトライ演出

[ 2021年3月6日 20:30 ]

ラグビートップリーグ第3節   サントリー75―10宗像サニックス ( 2021年3月6日    山梨・JITリサイクルインクスタジアム )

<サントリー・サニックス>突進するサントリー・梶村(撮影・吉田 剛)
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 サントリーは開幕戦以来となる今季リーグ最多タイの75得点を挙げ、宗像サニックスに完勝。開幕3連勝で勝ち点15とし、レッドカンファレンスの首位を守った。

 選手層の厚さ、チーム内競争の激しさを象徴するかのように、サントリーは先月28日の第2戦で開幕戦から先発8人を変更。今回はその第2戦から10人を変更する、大胆な選手起用策に打って出た。中でも気を吐いたのが、今季初先発となったフッカー堀越康介とCTB梶村祐介だ。堀越は前半14分にモールから抜け出し、梶村は後半20分にSH流のキックを抑え、ともにトライを記録した。

 ゲーム主将も務めた堀越は「80分間通してフィジカルで圧倒することを意識したので、グラウンドで体現できて良かった」と振り返った。相手も接点での激しさが強みだが、それ以上の激しさと、精度の高いプレーで圧倒。フッカーは中村駿、北出と3試合連続で先発が変わっており、「自分には自分の強みがある。そこをアピールしていけば、見てくれる人はいると思う」と接点での激しいプレーを見せていく覚悟を示した。

 梶村は前半18分には防御ラインの裏へ転がすキックを放ち、CTBケレビのトライをアシストする見せ場も作った。19年W杯の日本代表候補だった梶村が、「(他の選手と)一番差を感じたのがキックだった」といい、コロナ禍の影響による長いプレシーズンに、苦手意識のあったディフェンスとともに集中強化。成果を発揮し、「しっかり準備してきた」と胸を張った。

 開幕3試合は下位チームとの対戦が続いたサントリーだが、13日には東京・秩父宮ラグビー場で東芝との“府中ダービー”を控える。ミルトン・ヘイグ監督も「次の東芝戦でチームの現在地が見えると思っている。毎週、いい方向に向かって行けるようにしたい」とギアチェンジを予告。15枚のジャージーを巡る争いも、し烈を極めていくことになりそうだ。

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2021年3月6日のニュース