大相撲春場所も国技館開催浮上 コロナ感染リスク考慮し大阪から変更、28日にも理事会で協議

[ 2021年1月27日 05:31 ]

両国国技館
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 新型コロナウイルスの全国的な感染の再拡大を受け、大相撲の春場所(3月14日、エディオンアリーナ大阪)を東京で開催する案が、浮上していることが分かった。関係者によれば、28日の日本相撲協会の理事会で協議される可能性があるという。昨年は大阪で無観客で開催されたが、力士や親方、行司、床山ら関係者約900人の移動による感染リスクを避けるため、慎重に判断したい考えだ。

 春の大阪の“風物詩”が、今年は場所を変えて行われる可能性が出てきた。関係者によれば大阪での春場所開催を不安視する声が上がっており「近々、理事会でどうするか決めて、発表するのではないか」と明かした。

 緊急事態宣言下で24日に千秋楽を迎えた初場所は、何とか無事に15日間を乗り切った。それでも直前のPCR検査で4人の感染者が判明し、今場所を全休した九重部屋から、場所中に師匠の九重親方(元大関・千代大海)をはじめ、13人の新規感染者が出る予期せぬ事態となった。

 感染対策を徹底していても、どこから侵入してくるのか分からないのが、新型コロナウイルスの怖さ。特に相撲部屋は集団生活が基本。緊急事態宣言が出された東京から、同じく緊急事態宣言下にある大阪への長距離移動や長期滞在による感染リスクなどを考慮すると、慎重な対応を取らざるを得ないのが実情だ。

 既に春場所担当の親方衆は大阪に入って、受け入れの準備を進めている。ただ、今年は大阪のチケット販売を行う相撲茶屋の「相撲案内所」の各店の中でも対応が分かれており、なじみの顧客から事前に口頭での“予約”を受けているところもあれば、店の公式サイトでチケットを取り扱わないことを公表しているところもある。関係者は「今年も(大阪の)お客さんに見てもらえなくなるようだと、2年連続ですからね。(茶屋の)経営への影響も大きいと思いますよ」と不安げに話す。

 同じ、関西地区の甲子園で3月19日に開幕する選抜高校野球大会は有観客で実施される。競技が安全かつ、安心な形で行われるのであれば、観戦したいというファンは多い。初場所後半戦のNHKの視聴率も軒並み14~18%の高視聴率をマークするなど、注目度の高さをうかがわせた。

 観客、力士をはじめとする協会員の安全を最優先にしながら、最終的に相撲協会がどのような形で春場所を開催するのか。その判断が注目される。

 ▽大阪と本場所 1953年に年4場所開催となり、3月は春場所として大阪開催が定着する。56年から3連覇するなど、通算5度の優勝のうち、4度が春場所だった3代目朝潮は「大阪太郎」の異名を取った。卒業シーズンとも重なり、新弟子が多いことから「就職場所」とも呼ばれる。2011年は「八百長」問題もあり、初の開催中止。

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