初場所中にマージャン店に行った時津風親方 先代の暴行事件で引退、親方に 性格は社交的

[ 2021年1月27日 19:05 ]

時津風親方
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 大相撲の時津風親方(47)=元幕内時津海、本名・坂本正博=が初場所中に数回にわたってマージャン店に行くなど、新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反していたことが27日、分かった。

 元幕内・時津海の時津風親方は長崎県福江市(現五島市)出身で、長崎・諫早農高、東農大を経て、名門の時津風部屋に入門。1996年(平8)春場所、幕下60枚目格付け出しで初土俵を踏んだ。学生相撲で同期だった中大出の出島(現大鳴戸親方)、拓大出の栃乃洋(現竹縄親方)に比べれば出世は遅かったが、真面目な稽古態度で着実に番付を上げ、97年夏場所で十両に昇進。その場所は12勝3敗の好成績で新十両優勝を果たした。

 右四つからの寄り、投げを得意とし、まわしを切る技術にもたけていて、長く技巧派力士として活躍した。三役には手が届かなかったが、幕内在位50場所で4度の技能賞を受賞。03年名古屋場所では11日目に大関・栃東を破って9勝2敗で単独トップに立ち、06年初場所では14日目まで優勝争いに加わって12勝を挙げるなど、存在感を示した。

 30歳を過ぎても相撲のうまさは健在だったが、現役引退は突然訪れた。17年6月に起きた時津風部屋力士暴行死事件により、当時の師匠だった元小結・双津竜の時津風親方が同年10月に解雇された。時津風部屋には部屋付き親方が複数いたが、時津海の入門時の師匠である元大関・豊山らの説得を受け、部屋を継承することを決断。「まだ燃え尽きていない」と現役に未練を残しながらも引退届を提出して時津風親方となった。

 元大関・豊山の先々代時津風親方は厳しい指導で知られ、親方によって言い分が異ならないように、部屋付き親方を集めて指導法について会議を持つことがあったという。33歳で師匠となった時津風親方の指導は真逆だった。重んじたのは力士の自主性。最近では稽古場に下りても指導することはほとんどなかった。自身のトレーニングを終えると稽古中に引き揚げることもしばしばだった。

 2017年1月に部屋付き親方で東農大の後輩でもあった元小結・時天空の間垣親方が亡くなったときには「とても真面目で面倒見のいい力士だった。あんなに厳しく指導するやつはいない。自分も見習わないといけない」と沈痛な表情で語った。だが、その後も指導方針が変わることはなかった。力士の動きを見て事細かくアドバイスをする親方が多い中、師匠としては異彩を放っていた。

 明るい性格で社交的だったが、ともすれば“天然”とも受け取れることもあった。ゴルフが得意で、引退後もトレーニングを続けたことで飛距離も人並み外れたものがあった。昨年9月の秋場所前には外出禁止が通達されている中でゴルフコンペに参加。毅然とした態度で誘いを断ることができず、自らの首を絞めることになった。

 16年には審判部の職務に就いたが、在籍中は番付編成会議の途中に中座することが多かった。腰痛を抱えていて長く座っていられないことが原因だったが、審判部長が会議に参加しているにもかかわらず部屋から出てくるあたりに天然ぶりがうかがえた。

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