東福岡V王手 エース柳北が爆発、最多35得点「日本一になって終わりたい」

[ 2021年1月10日 05:30 ]

バレーボール 全日本高校選手権第4日 男子準決勝   東福岡3―1清風 ( 2021年1月9日    東京体育館 )

エースの存在感をみせた東福岡・柳北(3)
Photo By スポニチ

 センターコートでエースが爆発した。東福岡・柳北が73本のスパイクを打ち、35得点。いずれも両チーム最多の数字だったが、特にセット終盤で決定力の高さを発揮した。32―30で奪った第2セットでは、相手セットポイントを自身のスパイク成功で6度しのいだ。唯一コートに立つ3年生として後輩を鼓舞。「苦しい時も上がったボールは全部決める」。エースの自負をコートで体現した。

 東福岡にとって5大会ぶりのセンターコートでの一戦。立ち上がりは動きが硬く、第1セットを落とした。第2セットで「ここから取り返そう」と自分にムチを入れ、2年生セッターの近藤に「俺に持ってこい」と声を掛けた。

 「(柳北)悠李さんが決めると、周りのスパイカーもリズムが出る」と近藤。動きがほぐれた柳北の決定力が上がるにつれ、他のアタッカーも伸び伸びとプレー。持ち味の粘り強いレシーブ、ブロックも威力を発揮し、第2セットから3連続で奪い、難敵・清風を振り切った。

 さあ、10日は駿台学園との決勝。7日の3回戦、準々決勝2試合を含め、過酷な日程との戦いを乗り越えた先に栄光が待っている。プロ野球・ソフトバンク柳田悠岐と名前が似ていることもあり“ヒガシのキータ”と1年生から注目されてきた大砲は「インハイ、国体も中止。最後の全国大会で日本一になって終わりたい」と力強かった。頂点に立って名実ともに日本一のエースになる。

続きを表示

2021年1月10日のニュース