Bリーグオールスター一転中止の経緯 開催地水戸市の“要望”が“要請”に 島田チェアマン明かす

[ 2021年1月10日 13:50 ]

Bリーグの島田慎二チェアマン
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 Bリーグの島田慎二チェアマン(50)が10日にオンライン取材に応じ、15、16日に水戸市内で開催予定だったオールスターが中止に至った内幕を明かした。中止の決定は9日。8日には観客を入れて予定通り開催することを発表しており、わずか1日で決定が覆された。

 8日に水戸市から中止の要望を受け、Bリーグは“要望”の意味、解釈を確認した。島田チェアマンは「あくまでも要望で中止を強制するものではないということだった」と予定通りの開催を決定。ところが、一夜明けた9日朝に水戸市から今度は中止を要請する連絡が届いた。

 Bリーグは緊急事態宣言下でも基本的に試合を開催する方針だが、政府方針に従うこと、自治体の了承を得ることを条件にしている。要望が要請に変わったことで、自治体の了承を得られない状態となり、ガイドラインに照らし合わせて中止を決断した。8日に中止要望を受けた後も水戸市とは密にコミュニケーションを取っており“要望”の解釈に関する齟齬(そご)はなかったという。

 現在シーズン中のリーグ戦は継続する方針。島田チェアマンは「クラブを存続させるために、最も必要なのは試合を続行させること。もし今季途中で中止となれば、多くのクラブが経営破綻する可能性がある。強い意志を持ってリーグ戦を続行することに努めたい」と力を込めた。

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2021年1月10日のニュース