バッカニアーズが18季ぶりの勝利 ブレイディーは10回目のスーパーボウルまであと2勝

[ 2021年1月10日 13:22 ]

パスで2つのTDをマークしたバッカニアーズのQBブレイディー(AP)
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 NFLのプレーオフが9日にスタート。NFC1回戦(ワイルドカード)ではいずれも下位シードの2チームがカンファレンス準決勝に進出した。

 第5シードのバッカニアーズ(南地区2位)は敵地ランドーバー(メリーランド州)で、7勝9敗ながら東地区1位となった第4シードのワシントン・フットボールチーム(旧レッドスキンズ)に31―23(前半18―7)に勝ってプレーオフではスーパーボウルで優勝した2002年シーズン以来、18季ぶりの白星。ペイトリオッツ時代にスーパーボウルを6回制覇しているQBトム・ブレイディー(43)がは40回中22回のパスを通して381ヤードと2TDをマークし、自身10回目のスーパーボウル進出まであと「2勝」とした。

 今季のスーパーボウルはバッカニアーズの本拠地、フロリダ州タンパのレイモンド・ジェームズ・スタジアムで開催。最終決戦の使用スタジアムを本拠にしているチームが最後まで勝ち残ったケースは過去になく(開催スタジアムと同じエリアのチームの進出は過去2回)、今季唯一その権利を持っているバッカニアーズにとってはモチベーションが高まる状況となっている。

 ワシントンは本来の先発QBアレックス・スミス(36)がふくらはぎを痛めて欠場し、12月に入ってベンチ登録されたばかりのテイラー・ハイニキー(27)が先発。第3Qに残り8ヤードを突破してランでTDを記録し、第4Qの10分9秒にはWRスティーブン・スミスJR(23)に11ヤードのTDパスを通したが善戦もここまでだった。

 2季ぶりのスーパーボウルを目指すNFC第6シードのラムズ(西地区2位)は敵地シアトル(ワシントン州)で今季1勝1敗だった第3シードのシーホークス(西地区1位)を30―20(前半20―10)で撃破。先発したQBジョン・ウォルフォード(25)が第1Q、スクランブルによるランからスライディングした際、シーホークスのセーフティー、ジャマール・アダムス(25)の右肩による強烈なヒットを頭部に浴びてプレー続行不能となったが、新人RBキャム・エイカース(21)が28回のキャリーで131ヤードと1TDをマークしてチームを勝利に導いた。

 なお10日は1回戦残りの3試合が行われ、NFL今季の“8強”が確定する。

 <9日の結果>
 ▼AFC
(2)*ビルズ27―24(7)コルツ
 ▼
(6)ラムズ20―10*(3)シーホークス
(5)バッカニアーズ31―23(4)*ワシントン

 <10日の組み合わせ>
 ▼AFC
(3)*スティーラーズ―(7)ブラウンズ
 ▼NFC
(2)*セインツ―(7)ベアーズ
(4)*タイタンズ―(5)レイブンズ

 *はホームチーム、カッコ内はカンファレンスのシード順。第1シード(チーフスとパッカーズ)は1回戦免除

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