スティーラーズのRBコナーも感染 49ersは本拠地での試合と練習不可 NFLは大混乱!

[ 2020年11月29日 08:29 ]

検査で陽性反応を示したスティーラーズのRBジェームズ・コナー(AP)
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 NFLで10全勝と快進撃を続けているスティーラーズのエースRBで、今季チーム1位の645ヤード(5TD)をランでマークしていたジェームズ・コナー(25)とコーチ1人が28日、新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示して「感染リスト」に登録された。症状はないものの、少なくとも10日間の自主検疫が義務付けられるため、1日に地元ピッツバーグ(ペンシルベニア州)で予定されているレイブンズ戦には出場できなくなった。

 スティーラーズでは前日にディフェンスライン(DL)の3選手、レイブンズではQBラマー・ジャクソン(23)を含む6選手の感染が判明。スティーラーズ対レイブンズ戦は当初、感謝祭の26日に行われる予定だったが29日→12月2日と2度にわたって延期となっており、すでに両軍併せて25選手が「感染リスト」に入っていることを考慮すると、2日の開催でさえも危ぶまれる事態となっている。

 またシリコンバレーの大半を含むカリフォルニア州サンタクララ郡(人口178万人)は同日、「コンタクト・スポーツ」の試合および練習を12月21日までの3週間、全面的に禁止し、同郡から150マイル(約241キロ)以上離れた場所に遠征などで移動した場合には、戻った際に2週間の自主検疫を義務付ける“コンタクト・スポーツ制限令”を30日の午前零時1分から発動。カリフォルニア州の感染判明者は27日に1万7000人近くまで急増しており、同州の保健当局は「ブレーキをかけないと爆発的に感染者が増える」と判断してスポーツ界も制限の対象に組み入れた。

 これを受けて直近で最も影響を受けるのがサンタクララ郡サンタクララの「リーバイス・スタジアム」を本拠にしているNFLの49ers。同チームは29日にサンタクララから約500キロ離れたロサンゼルスでラムズと試合を行うが、30日午前零時1分までにはサンタクララに戻るために最初の“関門”は通過できる。しかし12月7日のビルズ戦と同13日のワシントン戦はホーム開催となるため、12月21日までのこの2試合は「リーバイス・スタジアム」では実施不可能。練習施設もサンタクララにあるため、49ersは同郡の外に“準本拠地”を設けるしか方法がなくなった。カリフォルニア州オークランドで昨季までレイダース(ラスベガスに移転)が使用していた「オークランド・スタジアム」か、大リーグのジャイアンツの本拠地「AT&Tパーク(サンフランシスコ)」などが代替ホームの候補になっているが、1チーム53人の“大編隊”をすぐに移動させるという事務的手続きが必要になり、あわただしい12月になりそうだ。

 なおサンタクララ郡のサンノゼには北米アイスホッケーリーグ(NHL)のシャークスが本拠を置いており、スタンフォード大、サンノゼ州立大といった大学もキャンパスがあるためにフットボールやバスケットボールなどの日程消化が難しくなった。

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