クレルモン松島、ダメ押しトライで逆転勝利貢献「負けるなんて嫌だった」

[ 2020年11月29日 05:30 ]

ラグビーフランス1部リーグ第10節   クレルモン40―14カストル ( 2020年11月27日    カストル )

カストル戦でタックルするクレルモンの松島
Photo By 共同

 5試合ぶりにFBで先発したクレルモンの松島幸太朗(27)が、後半32分にリーグ通算3トライ目を挙げ、逆転勝利に貢献した。最近4試合は右WTBでの先発が続いていたが、自由に動き回れるポジションで本領発揮。ディフェンスでも好タックルを連発するなど、トライ直後に交代するまで改めて15番としての存在感を示した。

 久しぶりに15番を背負った松島が、余すことなく実力を発揮した。リードを許した前半は、キック主体の戦術で持ち味を生かす場面が少なかったが、ボールを継続した後半は、独壇場の輝きだった。

 ボールを持つや、小刻みなステップや爆発的な加速力で次々にラインブレーク。後半24分には切れのあるランと完璧なパス出しで好機を演出。そして同32分、真正面の相手を外でかわし、最後はタックラーを引きずりながら右手一本でボーナスポイント獲得となるトライ。「長時間バスに揺られて敵地に行って負けるなんて絶対嫌だったから、自然と笑顔になった」と話した。

 当初15日に予定されていたリヨン戦が、相手チームに複数の新型コロナ感染者が出たため2度にわたり延期。3週間ぶりの試合は、感染対策のためにバスで片道5時間の遠征だった。例年以上に過酷な“アウェーの洗礼”をはね返す今季6勝目。松島はツイッターに「勝って、これからバスで5時間。家に着くのは朝の5時すぎかな」と書き込んだ。

 チーム事情でWTBでの出場が続いただけに、FBで「しっかり結果を残したいという気持ちが強かった」という。守備でも後半にタックルに入りながらボールを奪うスーパープレー。地元誌スポルト・オーベルニュ(電子版)が過去最高の7・5点をつけるに値する活躍だった。

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2020年11月29日のニュース