関学大 ラスト3秒逆転サヨナラFG 5年連続甲子園ボウル決めた

[ 2020年11月29日 05:30 ]

関西学生アメフット1部秋季トーナメント決勝   関学大16-14立命大 ( 2020年11月28日    万博記念競技場 )

<関学大・立命大> 試合終了間際、逆転のフィールドゴールを決める関学大・永田(右) (撮影・亀井 直樹)
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 ドラマチックに聖地を決めた。1部の秋季トーナメントは28日、万博記念競技場で決勝があり、1点を追う関学大がラストプレーで「サヨナラFG」を成功。16―14で立命大を下し、5年連続54度目の甲子園ボウル出場を決めた。QB奥野耕世(4年)がパスで180ヤードをゲインするなど、オフェンスをけん引。関西代表として戦う甲子園ボウル(12月13日)は、29日に優勝決定戦を戦う日大―桜美林大の勝者と戦う。

 どれだけ劇的な決着でも、狂喜乱舞しない。ラストプレーは、すべての可能性を想定し、備えてきた結果だからだ。1点ビハインドで迎えたラスト3秒。K永田の「サヨナラFG」が、聖地へ届くアーチを架ける。77~81年以来となる5年連続の甲子園ボウル出場。大村和輝監督に代わっても、常勝のDNAは受け継がれていた。

 「FGが決まってうれしかったのと、緊張から解放されて、一気に力が抜けました」

 QB奥野のリアルな感想が苦闘を表していた。ミスとターンオーバーが勝負を決する大一番。エースも第3Qに2度インターセプトされ、2年前の立命大戦で見た“悪夢”が脳裏によみがえった。

 「あの時と同じやな、と。ただ、普段から最悪の状況を考えて練習しているので、焦らずにいけば大丈夫だと思った」

 無理にパスを投げ、3つのインターセプトでチームを窮地に追い込んだ、あの日の背番号3はいない。経験は、司令塔を真のリーダーに変えた。1点差に迫る第4Q1分00秒のFGは、奥野がギャンブルプレーで決めた10ヤードパスが起点。「思ったよりもラッシュをかけてこなかったので、(第4ダウンでも)パスを決める自信はあった」。残り1分36秒からのシリーズでは、最も信頼するWR鈴木へ33ヤードパスを通し、歓喜のラストを演出した。

 「奥野は経験豊富なので、(逆転に)もっていく力はあると信じていた」

 最敬礼した指揮官は、春先の自粛期間中、選手に読書の重要性を説いた。奥野も例外ではない。鳥内秀晃前監督が著した「どんな男になんねん」に感銘を受け、チームの雰囲気づくりに役立てた。

 自身は3年連続で立つ夢舞台。きょう29日に日大が勝てば、あの「タックル騒動」以来の再戦となる。「個人的にもいろいろあったので。本気でぶつかって勝ちたい」。心はすでに、決戦の地に飛んでいた。

 ○…甲子園ボウルへ導くラストプレーの21ヤードFGは永田が決めた。「かなり距離が近くて、外すイメージはなかった」。同大との1回戦直前に負傷し、神大との準決勝は不出場。「トレーナーさんとかが尽力してくれて、何とか間に合いました」と明かした。ディフェンスでは、1点を追う第4Q7分36秒に、自陣4ヤードまで攻め込まれながら、DB竹原が会心のインターセプト。オフェンス、ディフェンス、スペシャルチームが総力でつかんだ白星だった。

 《立命大は無念》1本のパスが勝敗を分けた。1点差に迫られた第4Q。自陣13ヤードから13回連続のランプレーでゴール前4ヤードまでたどりついた。だが、最後に選択したパスをインターセプトされ、万事休す。「(最後のシリーズは)ランプレーでいけると決めたが、最後に投げたのは気弱になったのかな」と古橋由一郎監督。先制TDを決め、141ヤードも走ったエースRB立川は「最後、足がつってしまった。体力がなかった」と悔やんだ。

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