“女王”小平 500メートルリベンジV 帯広大会で惜敗の郷振り切った!

[ 2020年11月21日 05:30 ]

スピードスケート 全日本選抜競技会八戸大会第1日 ( 2020年11月20日    YSアリーナ八戸 )

優勝した小平
Photo By 代表撮影

 女子500メートルは小平奈緒(34=相沢病院)が37秒96で優勝した。1週間前の帯広大会で屈した郷亜里砂(32=イヨテツク)に0秒03差で勝利。男子500メートルは村上右磨(27=高堂建設)が34秒74で制した。男子5000メートルは土屋陸(22=日本電産サンキョー)が6分22秒98で勝ち、女子3000メートルは酒井寧子(24=富士急)が4分13秒06で頂点に立った。

 小平が0秒03差で郷を振り切った。終盤の伸びでわずかに勝り、同走したライバルに先着した。13日の帯広大会ではカーブでバランスを崩し、0秒02差で敗戦。国内大会の500メートルで5シーズンぶりに敗れる屈辱を味わった。1週間前のリベンジに成功したが「勝つことはできたが課題は山ほどある」と満足感はない。それでも「(前回の敗戦で)少し肩の荷が下りたというか、2位という順位をもらって、毎回勝たなきゃいけないプレッシャーからは解放された」と笑顔を見せた。

 今季はコロナ禍でW杯の前半戦が中止となり、22年北京五輪の会場で予定されていた来年2月の世界選手権も開催されなくなった。国際大会の中止が相次ぐ中で「郷選手がいることで真剣になれるし、ぼーっとしてられない部分もある」と国内でハイレベルのレースをできるライバルの存在を歓迎。五輪に向けて時差や移動の負担のない環境での調整法も模索しており「なんとなくレースをこなすのではなく、意味づけしてレースを重ねられている」と強調した。

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2020年11月21日のニュース