伊藤美誠4強 フォアで攻めて激闘制した 「日本協会含めみんな」に感謝

[ 2020年11月21日 05:30 ]

卓球・ITTFファイナル第2日 ( 2020年11月20日    中国・鄭州 )

1回戦でプレーする伊藤美誠(ゲッティ=共同)
Photo By ゲッティ=共同

 東京五輪女子代表で世界2位の伊藤美誠(20=スターツ)が4強に進出した。1回戦で同15位のト・ガイキン(23=香港)に4―1で勝利し、準々決勝では同12位の王芸迪(オウゲイテキ)(23=中国)をフルゲームで倒した。東京五輪男子代表で同13位の丹羽孝希(26=スヴェンソン)は、同5位の林高遠(リンコウエン)(25=中国)とのサウスポー対決にストレート負けした。

 今、男女を通じて最も頼りになる存在だ。伊藤が準々決勝で過去1勝3敗、19年香港オープン決勝でストレート負けした王芸迪を撃破した。相手の土俵のラリー戦で一歩も引かず、逆にやり返した。

 相手の強打で1―2とリードを許した。流れが変わったのは第4ゲーム。サーブで崩し、回り込んでフォアハンドの強打を見舞い11―4で奪うと、第5ゲームも10―7のタイムアウト明けで、サーブからの3球目をフォアで一撃。最終の第7ゲームも足を動かしてのフォアが効いた。「足と体の使い方」を鍛えてきた成果が出た。

 力だけではない。横回転の変則レシーブ「逆チキータ」でことごとくミスを誘う。硬軟自在、変幻自在。客席から中国語で頑張れの意味「加油(ジャーヨウ)」の声援を何度も起こさせた。アウェーをはね返し、フルゲームの接戦を制した。

 大会運営や現地の情報が日々変わり「気になることばっかで」と各所に問い合わせ、不安を解消。「日本協会を含めてみんな動いてくれた」。21日の準決勝は世界5位の王曼イク。感謝の思いを結果で表すだけだ。

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2020年11月21日のニュース