金谷チャージ!66で2位浮上 22歳が15年アマ時代以来最高の予選突破

[ 2020年11月21日 05:30 ]

男子ゴルフツアー ダンロップ・フェニックス第2日 ( 2020年11月20日    宮崎県 フェニックスCC=7042ヤード、パー71 )

16番、バンカーショットを放つ金谷(撮影・西尾 大助)
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 12位から出た金谷拓実(22=東北福祉大4年)がボギーなしの5バーディー、66で回り通算8アンダーで2位に浮上した。首位とは1差。66だったプロ1年目の石坂友宏(21=日本ウェルネススポーツ大)が通算9アンダーに伸ばして首位。自主隔離期間中の特例措置で出場した昨年の覇者、今平周吾(28=フリー)は69で回り、通算2アンダーの28位で予選を通過した。

 アマチュアとして出場した15年の日本オープン以来となる自己最高2位での予選通過。手応えを感じた金谷がいつになく余裕の表情を浮かべた。

 「凄くいいプレーができた。上位で決勝にいけるのは楽ですね」。前半で2つ伸ばし、後半は11番から3連続バーディー。12番は5メートルをねじ込むと、パー4の13番は第2打がピンに絡むスーパーショットで伸ばした。バンカーに3度つかまったが、7番は1・2メートルに寄せバーディー。16、17番も絶妙のアプローチでパーセーブにつなげた。「バンカーショットはしっかり練習しているので自信になった」と好感触だ。

 スロースターター返上をテーマに掲げている。初日に出遅れることが多く、予選落ちなどの重圧で思うようなプレーができなかったが、第1ラウンドは3アンダーの12位。トップ10には届かなかったものの「予選通過のプレッシャーもあまりかからず、自分のプレーができる」と自然体でスコアを伸ばした。

 今年10月にプロ転向したが、まだ大学4年生。アマチュアが男子ツアーで何度も優勝争いに絡んでいることに「アマとプロの垣根は薄くなってきている。プロだからではなく強い選手が勝つと思っているので、しっかり自分らしいプレーをして優勝を目指したい」と力をこめる。

 第3ラウンドは最終組で単独首位に立った1歳下の石坂と回る。アマチュア時代から何度もプレーしたことがあり「曲がらなくてショートゲームが全部うまい。一緒に回れたら楽しみ」と目を輝かせる。スコアが動き「ムービングサタデー」と言われる第3ラウンド。先輩としての意地を見せ、東北福祉大の先輩、松山英樹が14年に制した大会でプロ初優勝へ王手をかける。

 ▼36位石川遼 3~5メートルくらいのバーディーチャンスが非常に多かった。アイアンの距離感も昨日よりもだいぶ良く、改善できた。(ボギーなしの4バーディー、67)

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