右肩脱臼の本田真凜は9位発進 「私も頑張ろうと…」 妹・紗来の演技で出場決意

[ 2020年10月9日 20:40 ]

フィギュアスケート東京選手権第1日 ( 2020年10月9日    ダイドードリンコアイスアリーナ )

東京選手権SPを終え、オンライン取材に応じる本田真凜
Photo By スポニチ

 女子ショートプログラム(SP)が行われ、16年世界ジュニア選手権優勝の本田真凜(19=JAL)は47・29点で9位発進となった。今月3日に出場予定だったジャパン・オープン前週に右肩脱臼で欠場。今季初戦を迎えたこの日にジャンプ練習を再開し、「2週間ほどジャンプができていなかった。スケートをやってきて一番、不安な中での演技。途中で止めることなく最後まで滑れてよかった」と振り返った。

 練習中に右肩を脱臼し、翌日にもう一度、肩が抜けた。病院に行っても痛みが治まらなかったという。3日ほど休み、右手は使わずにジャンプなしで氷に乗った。今大会は欠場も考えたが、先週の近畿選手権でジュニアデビューを飾った妹・紗来の演技を見た。「元々、NHK杯まで試合に出ないでおこうかと思っていた。紗来が(結果は)よくなかったけど、頑張っていて。私も頑張ろうと思いました」。家族からパワーをもらい、初戦に挑んだ。

 SPはアイスショーでも使用していたアップテンポな曲をアレンジ。「お任せで作ってもらった」という白と黒の派手な衣装は、「アルバトロス」という鳥をイメージしているという。「今の自分にはきつかった」と苦笑いしたが、激しい動きのプログラムを演じ切った。

 「ラ・ラ・ランド」を演じる10日のフリーは、負傷の影響で3回転ジャンプを封印する予定。「まずは東日本(選手権)に行きたい。ジャンプ以外で完璧なレベルを取れるように頑張りたい」。今できる最大限の演技を目指す。

続きを表示

2020年10月9日のニュース