本郷理華が帰ってきた SP60・29点「遅いけど一歩ずつ」 中部選手権女子

[ 2020年9月26日 18:11 ]

フィギュアスケート中部選手権第2日 ( 2020年9月26日    名古屋市・邦和スポーツランド )

 女子のショートプログラム(SP)が行われ、世界選手権3度出場の本郷理華(中京大)は60・29点をマーク。休養から1年5カ月ぶりとなる実戦の舞台に帰ってきた。

 本郷は3回転―2回転の連続トーループや3回転サルコー、2回転半を滑らかに決めた。「自粛期間中にハマった」というドラマ「愛の不時着」の曲に合わせて力いっぱい舞った。「凄く久しぶり。試合の感覚を思い出しながら不安もあった」と振り返りつつ「自分がやることはできたのでホッとしている」と安どの表情だった。

 昨季は休養を発表し、リンクを去った。地元・仙台に帰って充電。ジュエリーショップで接客業の仕事にもチャレンジしながら、心の声を聞いた。「いろんなスポーツを見たり。フィギュアは全く見ていなかったけど、だんだん見だして“やっぱりやりたい”と思うようになった」。当初はそのまま辞めるはずが、競技への思いが再燃した。

 今年1月から再び滑りだしたが、新型コロナウイルスの影響で2カ月ほど練習ができない日々もあった。「遅いけど1歩ずつやってきた。まだまだ納得いかないところ、直すところがたくさんある。1個進めたので、また次に進めるように。フリーも今できることを出し切ることが目標。点数、順位はその次」。最大の目標は国内最高峰の舞台・全日本選手権。「残り少ない競技生活」と明かす本郷は、目の前の演技に全身全霊を注ぐ。

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2020年9月26日のニュース