エース大荒れ、打線は沈黙…投打に精彩を欠き、伊予銀行3連敗

[ 2020年9月26日 16:21 ]

第53回日本女子ソフトボール1部リーグ   伊予銀行1―4豊田自動織機 ( 2020年9月26日    刈谷球場 )

<伊予銀行・豊田自動織機>力投するも敗戦投手となった伊予銀行・先発の庄司(日本ソフトボール協会提供)
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 集団から取り残される危機を迎えた。格上撃破を目論んだ伊予銀行が豊田自動織機に完敗。試合を振り返る秋元理紗監督のトーンも、なかなか上がらなかった。

 「(先発の)庄司は下位打線に四死球を出して、上位打線に打たれるお粗末な投球。早く解決しないと…」

 3試合を終え、全勝と全敗が不在の大混戦。昨年入れ替え戦に回った伊予銀行も、初の決勝トーナメント進出をうかがっていた。必勝を期した一戦。最も頼りになる庄司を先発に立てたのに、生命線のコントロールが定まらない。

 初回先頭の江口、竹中と連続四球。このピンチは味方の好守もあってゼロで切り抜けたものの、2回は1死から連続死球。試合巧者の豊田自動織機が、相手からもらったチャンスを2度は逃さない。大平の中前打で満塁にした後、1番・江口が中前に2点適時打。竹中の左犠飛で3点目を奪った。

 昨年、防御率部門でリーグ7位の右腕は3回3失点で降板。打線もエスコベドに7回無死までノーヒットで、1点を返すのが精いっぱいだった。

 「それぞれの打者が打席で工夫しないと、ヒットは打てない。とにかく一人一人が自分の役割を果たすことが大事」

 秋元監督は必死で前向きな姿勢を保った。11試合の短期決戦で痛恨の3連敗。まずは27日の日立戦で流れと雰囲気を変える白星を目指す。

 ≪エスコベド2度目のノーノー惜しい≫豊田自動織機のエスコベドが自身2度目となるノーヒットノーランの偉業をあと3人で逃した。6回まで出した走者は四死球の4人のみ。7回先頭の樋口に死球を与え、続く飯田に右中間へ二塁打を浴びた。その後、犠飛で完封も消えたものの、助っ人右腕は「最後は少し(ノーノーを)意識したけど…。微調整していい投球ができたので」と屈託がない。チームは3勝1敗。3年連続4位の壁を超える決勝トーナメント進出へ、エスコベドのフル回転は続く。

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