荒磯親方 自ら勝ちをつかみにいく正代、貴景勝戦は当たり負けせず踏み込めるか

[ 2020年9月24日 21:37 ]

大相撲秋場所12日目 ( 2020年9月24日    両国国技館 )

<大相撲9月場所12日目>寄り切りで宝富士を破る正代(左)(撮影・西海健太郎)
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 【荒磯親方 真眼】貴景勝は11日目の取組で勝った後にしばらく起き上がれず心配しましたが、遠藤の休場により不戦勝になりました。休場明けの場所では首を気にするしぐさも見せていて、そういう状況で一日を体のケアに当てられるのはプラスなこと。恵みの不戦勝になりました。

 正代は耐えて勝ちにつなげるタイプでしたが、今は自分から勝ちをつかみにいっています。宝富士が左差しに来るところで、その間に右を入れました。相当な圧力がなければできないことで、壊して入れていくという感じです。速い相撲の中に技術力もありました。

 13日目は流れのいい貴景勝と勢いのある正代の対戦です。突き押し相撲は胸を出してくる相手はやりやすいのですが、正代は両手が下から出てきて、もちゃっとしながら差すことができます。貴景勝はそれを腕ごと持っていけるかどうかでしょう。下から持ち上げて差したい正代は、立ち合いで当たり負けせずに踏み込んで体をぶつけられるかどうかに懸かっています。(元横綱・稀勢の里)

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2020年9月24日のニュース