【29歳の浅田真央】コロナ禍でメッセージ「一緒に頑張りましょう!」

[ 2020年9月24日 08:08 ]

19年10月、ベストフォーマリスト授賞式でドレス姿を披露した29歳の浅田真央さん(撮影・島崎 忠彦)
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 フィギュアスケート女子で10年バンクーバー五輪銀メダル、世界選手権3度優勝の浅田真央さん(29)が、9月25日に30歳の誕生日を迎える。

 20代最後の演技となった8月30日の「浅田真央サンクスツアー」栃木公演後に、「20代はホントに色々な経験をしました。乗り越えなければならない壁がたくさんありましたが、自分なりに乗り越えてきました」とコメント。何を経験し、どんな壁を乗り越えてきたのか。節目の一日を前に、印象的な言葉とともに浅田さんの20代を振り返る。最終回の第10回は29歳。

 29歳の誕生日の翌日、19年9月26日に浅田さんは住友生命が主催するイベントに参加した。20代最後の一年が始まり、「20代の中でも一番、充実した、良かったなと思える一年にしたい」と笑顔で抱負を口にした。

 1カ月後の19年10月24日にはベストフォーマリスト授賞式に出席し、ピンクのドレス姿も披露。「なかなか普段、ロングのドレスを着ることがないので、すごく素敵。イブニングドレスを着るのがきょう初めてなので、うれしい気持ちです」。男性部門で受賞した俳優の高橋一生からは「お会いした時に言葉を失うくらい、おきれいだった」と絶賛された。

 自身が主役のアイスショー「浅田真央サンクスツアー」も20年1月の大阪公演で3年目がスタート。順風満帆だったが、新型コロナウイルスの影響で浅田さんの生活も一変した。

 3月の秋田公演以降、ショーは延期に。政府による緊急事態宣言が全国に拡大された20年4月16日、スポニチの電話インタビューに応じた。自粛中のファンへ「今できるのは自宅にいて、耐えることですよね。みなさん、一緒に頑張りましょう」とメッセージを発信し、ツアー再開への熱い思いも言葉に乗せた。

 「ベストの状態で、みなさんの前に戻ってきたいと思っています!」

 6月から本格的に氷上練習を再開し、8月15日の滋賀公演でツアーも再出発した。会場に来られないファンに向けて、初めてライブ配信にもチャレンジ。20代最後の演技となった8月30日の栃木公演を終えると、20代の歩みを振り返り、未来に思いをはせた。

 「ほぼ、スケート一色の20代でしたが、30代も今まで支えてもらったスケートに何らかの形で携わりながら、楽しんでいきたいと思います」

 9月25日、浅田さんは30歳になる。オンアイス、オフアイスでどんな表情を見せてくれるだろうか。国民的ヒロインは年を重ね、これからも希望に満ちた人生を歩んでいく。(杉本亮輔)=終わり=

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