キンクミ「本当に悲しかった」窃盗被害乗り越え最終予選進出

[ 2020年7月10日 20:27 ]

マスク姿でラインを読む金田久美子
Photo By スポニチ

 日本ゴルフ協会が主催するメジャー、日本女子オープン(10月1~4日)の地区予選が10日、千葉県の浜野GC(6479ヤード、パー72)で行われ、ツアー通算1勝の金田久美子(30=スタンレー電気)がイーブン72で回り、16位で最終予選(8月31日~9月1日)に進んだ。

 “キンクミ”こと金田は、感染防止と日焼け防止を兼ねて黒いマスクを着用してのラウンド。「昨日の練習ラウンドではパターがパカパカ入っていたけど、今日は入らなくて」と悔しさをにじませつつ、「もし通ってるなら嬉しいです」とはにかんだ。

 昨季は賞金ランク83位と悔しい結果に終わり、賞金シードを逃した。QTランクは113位。出場機会が限定される中、さらにコロナ禍が追い打ちをかける。推薦での出場が決まっていた7試合が次々と中止に。今後はリシャッフルまでの最大8回という限られた推薦出場試合で、賞金を稼ぐしかない状況となった。

 急きょ推薦出場が決まったという6月の国内女子ツアー開幕戦、アース・モンダミン・カップは決勝に進んで48位。96万円を稼いだが、その後、不運にも自宅が窃盗被害に遭った。「思い入れのあるものが多かったので、本当に悲しかったです…」と肩を落とす。今も心の傷は癒えていないが、コースの中では集中力を保ち、本調子ではない中でも予選を通過した。

 次戦は8月31日~9月1日に千葉県のカレドニアンGCで開催される最終予選に臨む。予選を突破してメジャーの日本女子オープン出場権を得ることができれば、大きなチャンスとなる。「1試合でも多く出たいです。暑い時期ではありますけど2日間、頑張ってきます」と力強く言った。

続きを表示

2020年7月10日のニュース