福岡、五輪へ有終トライ!!左膝負傷も一気独走「必ずメダル目指したい」

[ 2020年1月19日 05:30 ]

ラグビー トップリーグ第2節   パナソニック40―20トヨタ自動車 ( 2020年1月18日    豊田ス )

<トヨタ・パナソニック>後半37分、独走で中央にトライを決めた福岡(撮影・椎名 航)
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 6試合が行われ、7人制が行われる東京五輪出場を目指し、今季ラストマッチとなったパナソニックのWTB福岡堅樹(27)が1トライを挙げてチームの2連勝に貢献し、自らの“花道”を飾った。会場の豊田スタジアムはトヨタ自動車のホーム開幕戦だったことが重なり、トップリーグ新記録の3万7050人を動員。華のあるトライゲッターがいったん15人制の舞台に別れを告げ、7人制での活動を本格化させる。

 W杯でも当日急きょリザーブ入りしたアイルランド戦で決勝トライを奪ったように、福岡はやはり持っている男だった。ノートライで迎えた残り3分。乱れた相手のパスをインターセプトすると、つまずきながらも加速。一瞬で独走態勢に入り、右の人さし指を突き立て、インゴールへと飛び込んだ。千両役者、ここにあり。仲間に祝福され、自然と笑みがこぼれ出た。

 「ちょっと自分のパフォーマンスに納得いかない部分があり、試合展開も苦しかった中でトライを取れた。うれしさと、ホッとした気持ちがあった」

 チームは前半を7―13で折り返す劣勢。福岡もステップを踏んだ際に足を滑らせ左膝を痛めた。テーピングをしてプレーを続行したが本来の爆発的な加速は鳴りを潜めた。思うように前進できない場面が続いたが、そんな状況でも輝けるからこそ、代表でも不可欠な存在になった。

 手負いの状態で見せたのは、ハイボールの競り合いやディフェンスでの献身的な仕事ぶり。南ア代表FBルルーをタックルで倒しきり、ピンチを防ぐ場面もあった。ニュージーランド代表コーチやオーストラリア代表監督経験もあるロビー・ディーンズ監督も「これまでロムー、ハウレット、ロコゾコを指導した。彼らとの違いは、福岡が何でもできること。全ての面でチームに貢献できる」。ロムーら伝説的なウイングを引き合いに称賛された福岡も「世界的な監督に評価してもらえて光栄」とはにかんだ。

 大事を取って左膝は病院で検査を受ける予定だが、問題がなければ24日から7人制代表候補合宿に参加する。4年前も転向の難しさを実体験しており「まず前提として(五輪)メンバーに入ることが大変」と慎重ながら、「必ずメダルを目指したい」と目標は明確だ。競技性の違いも熟知しており、当たり負けない体からスプリントを繰り返せる体へのモデルチェンジは必須。「より走れる体にシフトしたい」と話した。

 契約が残るパナソニックでは来季もプレーする意向だが、「15人制の代表に戻ることはない」と断言。再び日の丸を背負うのは東京五輪のみ。そのスピードであっという間に駆け抜けた代表活動のゴールは、4年前は届かなかった表彰台だ。

 《6月下旬ごろに代表12人発表へ》現在、代表候補のうち16人がニュージーランドに遠征中で、国際サーキット大会のワールドシリーズ(WS)第3戦ハミルトン大会(25、26日)に出場。残ったメンバーが24~26日に熊谷で合宿を行い、同第4戦シドニー大会(2月1、2日)は合宿メンバーから出場選手が選抜される見込みだ。その他に2月に南米で行われるWS下部大会2戦、4月のアジア招待大会の出場が確定済みとなっており、他の国際大会出場も調整している。メンバーは5月ごろに20人程度に絞り込まれ、実戦や合宿を経て、6月下旬ごろには五輪代表12人が発表される。

 《止まらないW杯効果》トヨタ自動車―パナソニック戦が行われた豊田スタジアムは3万7050人でふくれ上がり、リーグの歴代最多入場者数を更新した。これまでの記録は同じ豊田スタジアムで行われた昨季開幕のトヨタ自動車―サントリー戦(18年9月1日)で記録した3万1332人。W杯効果ははっきりと表れており、今後の試合でも更新が期待される。

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