宇野SP4位 連続ジャンプ成功に「ホッ」 どん底から前進

[ 2019年11月16日 05:30 ]

フィギュアスケートGPロシア杯

男子SPで演技する宇野
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 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦、ロシア杯は15日、モスクワで開幕し、12人による男子ショートプログラム(SP)で2018年平昌冬季五輪銀メダルの宇野昌磨(トヨタ自動車)は87・29点で4位、友野一希(同大)は80・98点で7位となった。アレクサンドル・サマリン(ロシア)が92・81点で首位発進した。

 ファイナルを含むGP13戦目で最低の8位に沈んだフランス杯から約2週間。宇野は冒頭の4回転フリップで回転が足りずに転倒したが、4回転トーループからの2連続ジャンプとトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を成功させた。SP4位にも「フリップ以外のジャンプをまとめるのが今回の課題だった。めちゃめちゃホッとした」と笑顔だ。

 コーチ不在で戦った前戦ではフリー直後に大粒の涙をこぼしたが切り替えは早かった。元世界選手権王者のランビエル氏の母国スイスで心と技を立て直し自信を取り戻して乗り込んできた。前戦ではSP、フリーを合わせて3度挑み、全て転倒した得意の3回転半は勢いのある踏み切りから流れるように着氷し、出来栄えで2・51点の加点を引き出した。五輪銀メダリストが「どん底だった」状態から一歩前進した。

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2019年11月16日のニュース