データで見る八村の10戦目 ゴンザガ大同期との“純利益”に異変?
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ウィザーズの八村塁(21)は15日のティンバーウルブス戦で25分出場したが、勝負どころの第4Qには出番はなかった。25分の出場で8得点、4リバウンド、3アシスト、2スティールをマーク。これをどう見るかはアングルによって違ってくるだろう。
もちろんデビューから10戦連続で先発していること自体が健闘している証明。平均13・8得点はここまで出場している新人の中では5位にランクされている。
では“角度”を変えてみる。NBAには得点、リバウンド、アシスト、スティール、ブロックショットの数を足したあと、そこから失敗したフィールドゴール(FG)とフリースローの本数、さらに相手にボールを奪われてしまったターンオーバー数を引いて試合数で割る「エフィシェンシー(Efficiency=効率という意味)」という個人成績部門の項目がある。
各部門でまんべんなく好成績を残し、かつミスの少ない選手を示す指標…。企業の決算における「経常利益」もしくは「純利益」のNBAバージョンといってもいいかもしれない。
今季ここまでのトップは昨季のMVPで開幕から11戦連続で得点とリバウンドの2部門で2ケタの成績を残しているバックスのヤニス・アデトクンボ(24)で数値は37・73。昨季の新人王で今季すでに5回のトリプルダブルを達成しているルカ・ドンチッチ(20)が33・64で2位となっている。
さて八村だが、10試合を消化して彼の数値は14・80。新人では6位だが、ブロックショット数(1)、スティール数(8)、アシスト数(17)など得点(138)に比べると“豊かではない”数字が並ぶためにプラス面とマイナス面を併せるとさほど目立った成績にはならない。
16・36で新人部門でトップに並んでいるのはグリズリーズの2人。ドラフト全体2番目に指名され、ルーキーでは最多の18・9得点と6・0アシストをマークしているガードのジャー・モラント(20=マーリー州立大出身)にとってその順位は当然だろう。しかし開幕前から注目されていたエリート選手に肩を並べているのは意外な選手だ。
それが昨季まで八村と同じゴンザガ大に在籍し、ともに先発のフロントコート陣として頑張っていたブランドン・クラーク(23)である。
八村のゴンザガ大最終年の成績は37試合で平均19・7得点、6・6リバウンド、FG成功率は59・1%だった。これに対しサンノゼ州立大からの転校生だったクラークは同じ試合数で16・9得点、8・6リバウンドでFG成功率は68・7%だった。八村が1試合平均0・7本だったブロックショットにいたっては3・2本。ブロックショットだけでなくスティールもアシストもクラークのほうが成績では優っていた。
ウィザーズはドラフト全体9番目で八村を指名。1巡目で名前をコールされた新人のサラリーは指名順によって決められているので(ルーキー・スケール)ウィザーズの背番号8の今季年俸は446万9160ドル(約4億9000万円)となった。
一方、クラークが指名されたのは21番目。実はこれでも当初の予想よりかなり早い指名で、全米大学選手権(NCAAトーナメント)の西部地区2回戦で自己最多の36得点を挙げてようやくスカウトの目に1巡目候補として映った選手だった。21番目ゆえに今季のサラリーは247万8840ドル(約2億7000万円)と八村より2億円以上も低額。しかし真の能力指数と呼ぶべき「エフィシェンシー」では現時点でクラークの方が上回っている。
クラークは11試合に出場しているが先発は1試合のみで平均11・7得点。ほとんとがベンチからの出場だが、203センチと八村と同じサイズのクラークは、グリズリーズが「スモール・ラインアップ」で応戦するケースではセンター役を務める。リバウンドは平均6・27でこれは新人の中ではトップ(八村は5・70で4位)。FG成功率(60・7%)とブロックショット(1・27)は2位につけている。そして八村との大きな違いは大詰めとなる第4Qでの存在感だろう。
ウィザーズは15日、敵地ミネアポリスでティンバーウルブスを137―116で下して連敗を3で阻止したが、スコット・ブルックス監督(54)は勝負どころの第4Qで八村を起用しなかった。
一方、ジャズと競り合って1点差で勝ったグリズリーズのテイラー・ジェンキンス監督(35)は第4Qの残り6分49秒から背番号15のルーキーを投入。クラークはこの試合で18分出場して10得点だったが、97―97で迎えた7分2秒にはフローターで勝ち越しのシュートを成功。残り2分53秒でベンチに下がったが、「守れば勝ち」という状況で迎えた残り2・8秒にはモラントに代わってディフェンダーとしてコートに戻された。
指揮官からの信頼度という数字で表せない部分にも少し差があるように思う。もっともこれは八村にとっていい意味での発奮材料。シーズン最後の“決算書”にはファンが納得できる数字が書き込まれていることを願っている。(高柳 昌弥)
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