宇野、手応え4位に笑顔 最初の4回転失敗「靴の中がずれた、やばい」 2本目は「スルーしやがって」

[ 2019年11月16日 21:30 ]

フリーで演技する宇野(AP)
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 フィギュアスケートのGPシリーズ第5戦ロシア杯は16日、モスクワで男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)4位の宇野昌磨(21=トヨタ自動車)は7番で滑走し164・95点、合計252・24点で4位。冒頭の4回転ジャンプで転倒も、演じながら構成を変え見事に演切った。

 宇野は興奮気味に「一つ目のジャンプを失敗して、次のジャンプに影響するような足の感触で…あ、痛いとかではないんですけど、“靴の中がずれた、やばい!”と思いまして。“どうしよう”と思っていたら僕、(次のジャンプを)本当にスルーしやがって…“うわー、やった”と思ったんですけど…逆に落ち着いてここから立て直そうと思いました」と転倒の場面を振り返り、最後の最後に4回転を組み込んだことについては「構成のことを考えていたら気付いたら最後の方でした」とはにかんだ。

 「僕は1つ目のジャンプは失敗して2つ目のジャンプもスルーしてしまいましたが、意外と練習してきたことは出せたなと思います」と充実した表情。「本来がジャンプを飛ばすなどやってはいけないことなんですけど、本番中は不安ではなく、笑いが入ったどうしようという気持ちだったので、自分を不安にさせることなく落ち着かせることができてよかったかなと思います」と精神面の成長をプラスに捉えた。

 冒頭でミスがあったが、フランス杯で涙をのんだトリプルアクセルは完璧に決めた。「今回失敗したジャンプはシーズン後半へ向けてのジャンプの調整が必要だと思っているので、またこの試合終わってから練習に励みたいと思っています」と前を向いた。

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