暴行問題の貴ノ富士が会見 暴行反省も実質的に引退は「受け入れられません」

[ 2019年9月27日 13:10 ]

会見する貴ノ富士(撮影・白鳥 佳樹) 
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 秋場所前に暴行問題を起こし、日本相撲協会から自主的な引退を促されている十両・貴ノ富士(22=千賀ノ浦部屋)が27日、都内で代理人を務める弁護士同席のもと、会見を行った。

 貴ノ富士は会見冒頭、「昨日、私は公益財団法人日本相撲協会から実質的に引退を勧告するという処分を言い渡されました。処分のもととなった暴行について深く反省しています。親方から若い衆の指導を任されている中で、言葉で指導できず、手を出してしまいました。今後、機会を頂ければ、被害を受けた付け人のご実家に伺い、直接謝罪したいと思っています。また、差別的な発言についても処分の対象となりました。若い衆や他の皆様に不快な思いをさせてしまい、本当に申し訳なく思っています」とこれまでの経緯と共に謝罪の言葉を口に。「これまで育ててくださった相撲協会、千賀ノ浦親方には本当に感謝しています。またこのようなご迷惑をおかけし、本当に申し訳ありません」とした。

 そのうえで「しかし、今回の処分はあまりに重く、受け入れられません」と処分への難色を示した貴ノ富士。「中学の時から憧れ、この世界に入り、稽古に耐え、相撲道に一歩ずつ歩んできた私には相撲しかありません。本件の暴行という愚かな行いを反省し、自らの身を戒め、土俵に戻って、相撲道に精進したいと思っています」と頭を下げた。

 同席の弁護士も「本件処分は協会内にあるべきガバナンス、再発防止策のないまま下されたもので、遺憾と言わざるを得ません。懲戒解雇を視野に入れた厳罰処分であり、暴行の対応などを踏まえると、社会的に不相当なものです」と説明。「今後については法的視点を含めて、本件処分の不当性を訴えてまいります」とした。

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