中田ジャパン、女王セルビアに0―2から逆転で大金星!鍋谷が流れ呼ぶ活躍

[ 2019年9月27日 21:58 ]

バレーボールW杯 女子9日目   日本3ー2セルビア ( 2019年9月27日    丸善インテックアリーナ大阪 )

日本―セルビア 第1セット、スパイクを放つ黒後
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 バレーボール女子のワールドカップ(W杯)は27日、丸善インテックアリーナ大阪とエディオンアリーナ大阪で各3試合が行われ、世界ランキング6位の日本は同1位・2018世界選手権優勝のセルビアと対戦。これまで以上に多彩な攻撃パターンが見られ、強豪セルビアをセットカウント0-2の崖っぷちから、フルセットに持ち込み大逆転勝ちした。

 この試合は石川ではなく、古賀が先発で名を連ねる。第1セットの序盤はその古賀の活躍もあり、セルビアと互角の戦いを見せるが、中盤までに11-16と5点差をつけられてしまう。しかし奥村のブロックや鍋谷のスパイクなどで流れを引き戻すと、この日、ケガから復帰を果たした黒後がコートへ。黒後の活躍もあって19-20と1点差まで詰め寄る。しかし、最後はセルビアに押し切られ20-25と第1セットを落とした。

 第2セットは序盤からセルビアのペース。6連続得点もあって1-6と引き離される。それでも、あきらめず食らいつく日本。芥川による2連続得点で流れを引き戻すと8-9まで差を詰めた。しかしセルビアはここから徐々にギアを上げていく。強烈なスパイクが決まるようになり、徐々に日本を圧倒。鍋谷のリズムを変える攻撃や石井のダイナミックなスパイクで活路を見出すも、21-25と2セット連続で落としてしまった。

 後がなくなった第3セット。序盤からセルビアの攻勢を止めきれず2-6とリードを許す。しかし石井や鍋谷の活躍もあり、徐々に日本ペースに。中盤には13-12とついに逆転にまで至る。奥村のブロック、石井&鍋谷&芥川のスパイクも要所で決まり、その後はリードをキープする展開に。25-20でこのセットを取り、セットカウントを1-2とした。

 第4セットは均衡した展開。両チームとも抜け出せずにいたが、鍋谷や石井の活躍、セルビアのミスもあって19-13と6点差をつける。圧倒的攻撃力を誇るセルビアだけに油断できないところだが、ミスが目立ち乗り切れない。日本もミスが見られたが、中盤のリードを守り切り25-20で第4セットを奪取。崖っぷちからファイナルセットへと持ち込んだ。

 ファイナルセットは序盤から4-1と日本ペース。この大会、2回あったフルセットのゲームをいずれも落としていただけに、この流れは日本にとって心強い。結局、8-3と5点差でコートチェンジを迎えた。流れは日本のままで進み終盤へ。15-6とセルビアに大差をつけて勝利をものにした。

 日本はこの日の勝利で4勝5敗(勝ち点13)に。中国が8戦全勝(同26)で首位を独走。米国(同22)はロシア(同20)との1敗対決を制し2位をキープした。出場12チームは1回戦総当たりのリーグ戦を行い、勝利数や勝ち点などを基に順位を決定。日本の次戦は9月28日、世界ランク11位のアルゼンチンと対戦する。

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