貴ノ富士「土俵に戻りたいという思いが強い」、指導は「生半可な優しさだとダメだと…」

[ 2019年9月27日 13:54 ]

会見する貴ノ富士(撮影・白鳥 佳樹) 
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 秋場所前に暴行問題を起こし、日本相撲協会から自主的な引退を促されている十両・貴ノ富士(22=千賀ノ浦部屋)が27日、都内で弁護士同席のもと、会見を行った。

 今の思いとしては「土俵に戻りたいという思いが強いです。素晴らしい弁護士さんの意見を聞きながらやってきたい」と語った貴ノ富士。自身も中学卒業後に角界入りし、厳しい指導、稽古を乗り越え、関取にまでなった。

 思いを聞かれ、「中学卒業した力士は何も分からない。何も分からない中でやっていくには生半可な優しさだとダメだと思ってきていた。自分もそうやって育ててきてもらっていたので、自分はそういう叱咤激励を受けながら、育ててもらってここまで来られたので、そういう強い気持ちを持ってもらいたいというつもりで、付け人や若い衆に接してきていました」と相撲界の慣習についてコメント。ただ、今回の暴行については「本当に自覚が足りなかった」と反省を繰り返した。

 貴ノ富士は会見冒頭、「昨日、私は公益財団法人日本相撲協会から実質的に引退を勧告するという処分を言い渡されました」と説明。付け人への暴行や差別的発言について反省の言葉とともに、被害に遭った付け人の実家への直接の謝罪の意向などを明かしつつ、「本当に申し訳なく思っています」と謝罪した。とはいえ、「今回の処分はあまりに重く、受け入れられません」「本件の暴行という愚かな行いを反省し、自らの身を戒め、土俵に戻って、相撲道に精進したいと思っています」などと主張した。

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2019年9月27日のニュース