33歳高橋大輔 アイスダンスへ異例の転向 平昌五輪代表・村元哉中と新カップル結成

[ 2019年9月27日 05:30 ]

14年に浅田真央さんとアイスダンスで共演した高橋
Photo By スポニチ

 日本スケート連盟は26日、フィギュア男子で10年バンクーバー五輪銅メダリストの高橋大輔(33=関大KFSC)がアイスダンスに転向することを電撃発表した。18年平昌五輪アイスダンス代表の村元哉中(かな、26=木下グループ)とカップルを結成し、20年1月から拠点を米国に移して練習を開始。シングルとしての大会は今年12月の全日本選手権(東京)が最後の舞台となる。22年北京五輪も視野に、新たな挑戦が始まる。

 日本フィギュア界をけん引してきた高橋が、新たな決断を下した。33歳から異例のアイスダンス転向。18年平昌五輪代表の村元とオリンピアン同士の新カップルが結成される。高橋は日本連盟を通じ「さらなる高みを目指し頑張ります」とコメントし、村元も「一歩一歩力強く進んでいきたい」とした。

 10年バンクーバー五輪で男子シングル初のメダルを獲得した高橋は、昨季から5季ぶりに現役復帰。昨年の全日本選手権2位と健在ぶりを示したが、今年12月の同大会で男子シングルと別れを告げる。村元とともに20年1月からロシア人のマリーナ・ズエワ氏(63)をヘッドコーチとして迎え、来季から競技会に参戦する。

 高橋は自身の公式サイトを更新し、米国を拠点にすることを明かした。同サイトに「山あり谷ありのジェットコースターみたいな僕のキャリアにお付き合いいただきありがとうございました。新しいジェットコースターへ乗り継ぎます」と決意表明した。

 新たな挑戦の先に、22年北京五輪も見える。同サイトで「まだまだそこまで考える余裕はなく、体もつくらなくてはいけませんし、やることがいっぱい過ぎて既に足がプルプル言ってます(笑い)」とジョークを飛ばしつつ「けれど、これから始まる挑戦の先にある景色が村元選手と一緒に、そして皆さんと一緒に見られるのであれば、それは素敵ですよね」とつづった。東京五輪後に始まる来季、村元&高橋組が勝負の銀盤に立つ。

 ◆高橋 大輔(たかはし・だいすけ)1986年(昭61)3月16日生まれ、岡山県倉敷市出身の33歳。8歳でフィギュアスケートを始め、05年に全日本選手権で初優勝。五輪は3大会連続で出場し、06年トリノ8位、14年ソチでは右膝故障ながら6位。10年世界選手権ではアジア人初の男子シングル優勝を飾った。1メートル65、60キロ。

 ◆村元 哉中(むらもと・かな)1993年(平5)3月3日生まれ、兵庫県明石市出身の26歳。5歳からスケートを始め、シングルから14年にアイスダンス転向。15年にクリス・リードとカップルを結成し、同年から全日本選手権3連覇。18年四大陸選手権で銅メダル、同年の平昌五輪では日本勢最高タイの15位。1メートル62、48キロ。

 【アイスダンス】男女2人の動きのシンクロや、スケーティングで踊りを表現。複雑なステップも魅力の一つ。ショートダンスとフリーダンスの合計点で競う。高いリフトや、スロージャンプがある「ペア」と違い、男女がほとんど離れず滑る。76年インスブルック大会(オーストリア)から五輪種目。平昌五輪の村元哉中、クリス・リード組ら2度ある15位が日本勢最高成績。

続きを表示

この記事のフォト

2019年9月27日のニュース