【渋野日向子会見一問一答2】「宮里藍さんのような日本を代表する、みんなから愛される選手になりたい」

[ 2019年8月6日 21:46 ]

日本記者クラブで、会見する渋野(撮影・久冨木 修) 
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 女子ゴルフのAIG全英女子オープンで日本人2人目となるメジャー優勝を果たした渋野日向子(20=RSK山陽放送)が6日、東京都内の記者クラブで会見した。渋野との一問一答は以下の通り。

 ――全英の最中に支えになった人、モノは。

 「やっぱり今回、日本からも応援してくださる方が応援団で来ていた。その応援がうれしくて。日本語が聞こえるだけですごい安心した。だんだん日に日に外国人のギャラリーさんが増えるようになって、私のことを応援してくださった。本当にその応援で頑張れた」

 ――コーチと優勝後にかけた言葉は。

 「私よりもコーチの方が緊張していたみたいで。リバースしちゃうくらい。私は全然だったんですけど。すごい緊張していたみたいで。それでも声を掛けてくれていたので助かりました。(優勝決まった時は)泣いてたみたいです。終わってから動画が流れて、それを見て、あっ泣いてるって。勝ってよかったなと思いました」

 ――伸びしろは。

 「今回、優勝しましたけど、まだ足りないのは、他の強い選手と回って足りなかったのはグリーン周りの精度はまだまだだなと思った。まだまだ伸びしろはあるので、これからも成長できると思った」

 ――失敗しても笑っているが、悔しさをかみころしているのか。自然と笑顔になれるのか。

 「時と場合によりますけど。例えば、今回は最終日の最終ホールセカンドもちょっと笑っていた。それはダフってしまって。やばい、届かんと思って、口に出して言ってたんですけど。それは自然と出ていた」

 ――ずっと笑顔でいるためにどうすればいいのか。

 「私もミスショットすると怒ったりするのでずっと笑顔ではないんですけど。怒っていても笑顔を(カメラが)拾ってくださるので。どうしたらいいんですかね。ずっと笑っていてもそんなにしんどくはないので。そんなに考えすぎない、一打で。めっちゃ悔しいときはありますけど考えすぎないというか。すぐに切り替える」

 ――駄菓子を食べていたが、食べきったか。

 「自分で持っていったお菓子は食べきったんですけど。その後に応援団の方がきてくれた時に持ってきて欲しいとお願いして、たくさんもってきていただいたんですけど。食べきれなかった」

 ――重圧に対してどう戦うか。自分を見失わずいけるか。

 「この優勝は重圧ではないですけど、かなりのことをしてしまったと思うので。あまりピントはきていないんですけど。プレッシャーにはなるのかなーとは思いますけど。まだそこまでピンときていないので、まだ今のところは大丈夫です。今週もチョコレートが楽しみなので。チョコ食べながらのびのびとやります。(自分を見失わずにいけるか?)家族は変わらないので、私が変わりそうになったら父と母にお願いしたいと思います」

 ――次戦は北海道。そこへの意気込み。

 「優勝後の次の週の試合は大事なので。そこは気を緩めず、予選通過は絶対して。上位争いするのが、しないといけない。そこも気負わずのびのびやりたい。これからも日本でやっぱり全英一週間出たが、それでも日本でやりたいとつくづく思ったので。日本で活躍して、海外に行くかまだ考えられない。日本で私はずっとやりたいなと思っています」

 ――なぜ優勝できたと思うか。勝因は。

 「まだプロテスト受かって1年ちょっとで。まだレギュラーツアーを半年も経験していないのに。優勝なぜできたかと言われると、技術面はまだまだなので気持ちなのかなと思いますけど。他の方よりはまだ注目されてなかったので、そういう部分では気楽に臨めたのかと思います。(初めてがよかった?)今回レギュラーツアーが全部初めてなので、初めてはコースもわからないので。こわいものも特にわからずやっている。ガンガン行っていたかなと思います」

 ――今後、どういう選手になっていきたいか。目標の選手は。高いレベルの海外ツアーで試したい考えは。最終的なゴールは。

 「私が目指している選手は宮里藍さんのような日本を代表する素晴らしい選手、みんなから愛される選手になりたいなとは思いますけど、なかなか藍さんのようにはいかないので。でも、近づけるように、みんなからも愛されて、ジュニアからも尊敬されるような選手になりたい。海外ツアーもメジャー今回優勝して、来年のメジャーの出場権は得られたみたいなんですけど。来年のメジャーは挑戦するかまだ決めていない。やっぱり自分の実力を上げるにはそういう海外メジャーに出て、経験を積んでいかないといけない。年間通して海外ツアーで戦うかはまだ全く考えてない。日本の賞金女王にもなれてませんし、1億円プレーヤーにもなっていない。まずはそこからかなと考えています」

 ――最終的に米ツアーの賞金女王や世界ランク1位は考えているか。

 「今のところはまだ考えていません」

 ――メジャー初挑戦で重圧は。

 「ないと思います。日本ツアーと同じような気持ちで臨んだので。特にメジャーだとか海外の世界大会だと考えていなかった。練習も普通にやっていました」

 ――ハイタッチは負担にならないか。

 「よっぽど無視される方が私はつらいです。ハイタッチを1日1日だんだんハイタッチする人数が増えていった。凄いうれしかったです」

 ――全英特有のリンクスでなく、林間コースは有利か。

 「あります。リンクスでは一度もやったことがないので。リンクスでもやってみたいのはあった。今回の林間コースは日本に似ていたので。練習しているときから、日本に似ているからやりやすかったと思います」

 ――来年は全英、リンクスで戦いたいか。

 「ディフェンディングチャンピオンなので出ざるをえない。たぶん出るとは思う。たぶんイギリスのリンクス行くことがないので、経験するためにも是非でたいなとは思います」

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