【服部道子の目】渋野、攻め続けた姿勢が奏功 東京五輪代表争いに“刺激”

[ 2019年8月6日 09:00 ]

米女子ゴルフツアーAIG全英女子オープン最終日 ( 2019年8月4日    ミルトンキーンズ ウォバーンGC=6756ヤード、パー72 )

優勝会見後に食事が出され笑顔の渋野日向子(撮影・沢田 明徳)
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 渋野さんの優勝は終始一貫、攻め続けたことが一番のポイントだったと思います。3番で4パットした時も、その後も1度もショートしなかった。18番の5メートルのパットもあそこまで強めに打ってくるとは正直想像できませんでした。

 ウォバーンGCは高い木にセパレートされた林間コース。グリーンも芝目の強いポアナ芝でした。この難しい舞台を攻略できたのは、合わせにいくことなくフィニッシュまでしっかり振り抜いたショットと、常に強めに打つことでラインの読み方もシンプルに決めることができたパッティングのたまものです。彼女は凄くフォローが出るストロークをするのでボールとクラブフェースの接触時間が長くなり、直進性も増します。また持ち前の笑顔と明るい性格で英国のギャラリーをも味方につけ、後半になればなるほどリズムも良くなり飛距離が出ていました。

 この優勝で渋野さんの周りの環境は大きく変わっていくでしょう。でも今後も彼女らしい積極性と唯一無二なキャラクターを変えることなくまい進していってほしい。五輪の代表争いも底上げになり他の選手のいい刺激になるはずです。 (20年東京五輪女子代表コーチ、プロゴルファー)

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2019年8月6日のニュース