九州の悔しさ胸に…高安「初場所は優勝を目指したい」

[ 2018年12月23日 05:30 ]

ぶつかり稽古で、高安(手前)は白鵬にかわいがられる
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 大相撲の冬巡業は茨城県土浦市で最終日の興行が行われ、地元出身の大関・高安が初優勝に強い意欲を示した。九州場所は千秋楽に敗れて小結・貴景勝に優勝をさらわれた。「千秋楽まで優勝に絡むのは経験したことがなかった。そういったことを繰り返していけば。初場所は優勝を目指したい」と平成最後の東京場所で賜杯を抱くことを目標に掲げた。

 この日は大関・栃ノ心を指名して三番稽古を敢行し、12番で6勝6敗。相手十分の右四つでも寄りきるなど、力強さを見せた。ぶつかり稽古では自ら懇願して横綱・白鵬に胸を出してもらい、約6分間しごかれて土まみれになった。「来年は飛躍の年にしたい。一つ上を目指したい」と高みを見据えた。

 ○…右膝などの手術の影響で九州場所を全休した横綱・白鵬は冬巡業の全日程を終え「初日から全てやりきった。充実した濃い巡業だった」と復活への準備を整えた。今年は4場所で休場し「ケガに泣いたなあ」と納得のいく一年ではなかった。それでも秋場所は全勝で41度目の優勝を飾り、初優勝から13年連続で賜杯を抱いた。「自分のやってきた稽古、体の使い方が理にかなっていたのかな」。第一人者は準備の大切さを再確認していた。

 ○… 十両4枚目・貴源治と幕下10枚目・貴公俊(ともに千賀ノ浦部屋)の双子兄弟がダブル昇進を誓った。先場所はともに勝ち越して、初場所は番付が上がる見通し。この日は千葉県内で行われた知人のパーティーを訪れ、「次はそろって昇進できるよう頑張ってください」と激励されると、2人は「期待に応えられるように頑張ります」と声をそろえた。来場所の結果次第で、貴源治は新入幕、貴公俊は再十両になる可能性がある。兄・公俊はしこ名が貴ノ富士となる。心機一転で臨む中、「先のことを考えず一番一番、集中したい」と意気込んだ。

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