宇野 首位ガッツポーズもV3不安 直前練習で足痛めた?「コメント控えたい」

[ 2018年12月23日 05:30 ]

フィギュアスケート全日本選手権第2日 ( 2018年12月22日    大阪・東和薬品ラクタブドーム )

男子SP、会心の演技を見せ首位発進の宇野(撮影・小海途 良幹)
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 感情を表に出すタイプではない宇野が、派手なガッツポーズを見せた。102・06点の高得点。羽生不在のこの2年、優勝しているが、SPはミスが目立ち、会心とはほど遠い内容だった。雪辱の喜び――。そう思われたが、実情は違った。

 「やってやったぞ、という強い思いがあった。何も言い訳にしたくないので僕の口からはコメントを控えたいです。フリーが終わってからお話をしたい」

 演技直前の練習で、異変が起きていた。最初のジャンプの際に、足を痛めたと見られる。その後は、ジャンプを1回だけにとどめた。「追い込まれているのを感じて逆に強い自分を出すきっかけになった」。開き直りに似た心境で、4回転ジャンプを2本決めた。4年ぶりにリンクに戻ってきた高橋の存在も刺激になっていた。

 「高橋大輔選手は尊敬する選手ですが、現役に復帰して負けられない気持ちもあった」

 平昌五輪銀メダル後の奔放な発言が話題を呼んだが、素顔は「考えるタイプ」だ。前戦のGPファイナルを含め、主要国際大会で6連続2位。勝ちきれないのは、「失敗したらどうしようって気持ちがまずある」というマイナス思考が原因と分析していた。このSPは、トラブルが起きたことで逆に演技に集中でき、ぶっちぎりの首位発進。しかし、3連覇へ、不安材料が残った。

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